監督は後に「ブーベの恋人」を製作したコメンチーニ。また「自転車泥棒」を監督したヴィットリオ・デ・シーカが主演で署長役を演じています。ジーナ・ロロブリジーダの野趣あふれる魅力がはじけています。コメディタッチの楽しく面白い作品です。
舞台は南イタリアのとある山村。ここに新任の警察署長アントニオ・カロテヌート(ヴィットリオ・デ・シーカ)が赴任して来ます。ここには気がつよく可愛いじゃじゃ馬娘マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)がいて、彼女のあだ名は「山猫」。署長はこの娘の魅力にひかれますが、彼女は内気な巡査ステッルティ(ロベルト・リッソ)に恋心を抱いていました。
向いの家に住む助産婦アンナレッナに何かと話掛け、手助けしていた署長は、巡査ステッルティとマリアが森のなかで偶然にあうような作為を仕掛けます。この計らいが結実し、二人は一気に愛を実らせます。一方、署長はアンナレッラの愛を獲得しようと努力しますが、彼女は何故か訳があるのか受けいれてくれません。しかし、・・・。