【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

東日本大震災(ブログ通報⑪)

2011-04-23 00:05:28 | その他

 先日の朝日新聞(4月17日)埼玉版に興味深い記事がのっていました。
 
 3月11日の東日本大震災のおり、その時点で東京・汐留にいて、わたしと同じ埼玉県蓮田市に住んでいる人が「徒歩で」帰宅したという記事です。この距離は約42キロ。夕方5時半に出て、家についたのは午前3時半、約10時間かかって帰宅したという記事です。経験談ですが、それにとどまらず国や自治体の防災指針が役に立ったのか、日ごろからの心構えが書かれています。

 携帯電話は使用できない状態。これはだれもが経験したことです。この方はスマートフォンでひたすら最短経路を呼び出して、たどったとのことです。

 都心の歩道は帰宅する人であふれ、東京、秋葉原、上野駅を通過するたびに群衆はふくらみ、大渋滞。荒川を超えると漸く人の流れがしだいにすくなくなったとのことです。川口で小休止。栄養補助食品をかじり再スタート。

 午前2時にコンビニでトイレタイム、休憩。そして自宅へ。

 この方は、家に着いたのですが、秋葉原で歩くのに邪魔とコインロッカーにいれたリュックにカギが入っていて、家に入れず、近くの公民館で一泊したそうです。

 とにかく東京の端から蓮田市まで歩いたというのですから凄いです。わたしなどはJR駒込駅で地震に遭遇し、職場の池袋に戻りました。徒歩で蓮田市にかえることなどは、無謀と判断したのですが・・・。ちなみに、国の基準では20キロを超える徒歩帰宅は不可能と定めているそうです。

 教訓あるいは注意事項としては、非常時に電子機器にたよりきるのは禁物、帰宅ルートを明示した手製の地図を持参し、いつも手許にもっておくべき、とのこと。

 東京ではこの日、外出者約1000万人の3割にあたる約300万人が帰宅不能におちいったとか(調査会社サーベイリサーチセンターによる)。政府の中央防災会議の推定では、もし首都直下でマグニチュード7.3クラスの地震があった場合には帰宅困難者が650万人になるとのことです。この記事も同じ日の朝日新聞に掲載されていました。