【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

季旬「鈴なり」(新宿区荒木町7-1清和荘1F TEL03-3350-1178)

2011-04-22 00:05:42 | グルメ



 そのお店は四谷の荒木町にあります。丸ノ内線の「四谷三丁目」で下車、そこから新宿通り沿いに2-3分歩き、杉大門通りを左手におれ、この道をくだっていき、若干路地をくねくねと進み、あまり目だたないところに瀟洒なこのお店が構えています。

 ここに来たのは、TBSの番組「チューボーですよ!」でここのマスターが「街の巨匠」として紹介され、興味をもったからです。番組でのそのときの総菜は「キンキの煮つけ」でした。いまの時期、この種の単品はなく、3つのコースでまわっています。

        

 懐石料理がリーズナブルな価格で大変においしいです。お皿は吟味されていますし、料理はひとつひとつは量は多くなく、全体の色あいのバランスに十分に配慮されています。こうなごのから揚げ、蛍いかの酢味噌あえ、カツオのタタキ、焼き魚(マス)、どれもこれも新鮮な食材が使われているので、美味そのものです。

 茶碗蒸しなどもウニ入り、ご飯も小エビが入っていたり、きめ細かい工夫がほどこされています。

 席は多くなく18ほど(カウンターに7席)、予約をしないとまず入れません。「なだ万」で3年間修業したあとにこのお店をもったマスターは、料理をつくるのに専念し、厨房はおお忙しです。巨匠と若い料理人と、若い女性が慣れた身のこなしで仕事をしています。

 お酒も日本酒、焼酎、ワインと豊富です。
            ←カウンター7席

【豆知識】荒木の由来

 町名は荒木坂・荒木横町に因むが、それは荒木志摩守政羽(浅野内匠頭の赤穂城を受け取りに行った人)の屋敷があったことによる。坂は急で雁木(段々)の坂だったが今は削土されて緩やかになった。この辺りは昔から植木屋が多く〝新木〟から来たともいわれる。江戸時代のガーデニング・ブームは現在の比ではない。また後に荒木屋敷は高須松平摂津守義行が拝領したので荒木坂は「津の守坂」と呼び変えられるようになった。どういう訳なのか摂津守だけは「せ」を略して「つのかみ」と読むことがある。玉川上水に「津の守橋」があった。現在は北沢橋といい暗渠ながら橋の形体を残していたが、平成16年末中野通りの延長で消え右岸の親柱だけが少し向きを変えて残された。