日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

清洲会議

2013-12-15 07:07:45 | 映画
遅ればせながら話題の映画「清洲会議」を見ました。



三谷幸喜は、今の日本で、まずまちがいなく面白い映画を作る監督の一人だと思います。その彼が、自ら最高傑作というだけあって、それは面白い映画でした。それも、予想していたたよりおふざけでなく、歴史ファンも思わず納得させる快作だったと思います。



キャスティングも抜群です。大泉洋のからっとした明るさは、秀吉にふさわしいですし、CMなどでもおもしろキャラとして定着しつつある役所広司の柴田勝家もみごとにはまっています。



僕が気に入ったのは、佐藤浩市の池田恒興です。二枚目俳優で、どちらかといえば颯爽とした役柄が多い彼を、どっちつかずの優柔不断のキャラクターを演じさせたのはさすがです。同じ時代には洞ヶ峠で日和見を決め込んだ筒井順慶という人がいますが、彼の日和見ぶりも最高です。



もう一人、鈴木京香のお市の方もおどろおどろしいすごみを感じさせてくれるキャスティングでした。秀吉のお市の方に対する執心の部分はもう一つ強く描かれてはいなかったですが、この映画の影の主役とも言うべき存在感でした。

それにしても題材が秀逸だと思います。余計な人物をカットして、会議そのものをクローズアップして見事なドラマになっています。当然史実的には多くの武将達が参加してもっと複雑な権力闘争だっとおもいますが。ほとんど戦闘シーンのない戦国ものがみごとに成立しています。

今、書いていてしみじみ思いましたが、現代の日本の政治って結局この時代と変わっていないのではないでしょうか? 政党が次々に離合集散して利害をめぐってあっちに付いたりこっちに付いたりを繰り返してますし。
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