わんこ本です。
安岡章太郎のエッセイ『犬と歩けば』を読みました。作家安岡章太郎が、紀州犬のコンタと過ごした日々をつづったエッセイで、随所にコンタに対する愛情が伺える作品でした。1986年に文庫化された作品なので、わんこに対する接し方も現在とは全然違っていて、彼は東京世田谷区等々力の自宅の庭の犬小屋でコンタを飼っていました。ほど近い多摩川の川べりにコンタを連れて行ってはリードから離して遊ばせたことなど書かれています。
文庫に招収されている写真です。安岡章太郎さんの嬉しそうな顔が、コンタに対する愛情を示しています。コンタは大事にされたので、当時の中型犬にしては長寿を全うしましたが、亡くなってしまいます。彼はコンタ以上の存在はいないと、次のわんこを飼わないと思っていましたが、友人の作家近藤啓太郎が、自分の家の紀州犬の子犬を譲るというのでもらって来ました。しかし、どうしてもコンタと比べてしまいます。
ブックオフに行くと、ついつい犬本を探してしまいます。いい作品でした。
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