黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ジュージュー』よしもとばなな(文藝春秋)

2011-08-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
両親の始めた下町のハンバーグ店・ジュージューで働く美津子。
元モデルで、『地獄のサラミちゃん』が大好きだったママが六年前に心臓の発作で急死し、パパは未だそのショックから完全には立ち直れずにいる。
店では美津子と兄弟同然に育った、遠い親戚の進一も一緒に働いている。彼はかつて美津子の恋人だったが、十七歳のときにふたりの間にできた子どもを流産したのがきっかけで別れていて、現在彼には夕子さんという幽霊のような存在感の妻がいる。
そんなある日、店にやってきた男に惹かれた美津子。彼は近所で本屋を営む…店の常連でもある…宮坂夫妻の息子で、先頃亡くなった母の代わりに来たのだという……

下町のハンバーグ店を舞台に、それぞれに喪失感やさまざまを抱えながら暮らす人々が、ゆっくりと再生するお話。
朝倉世界一さんの漫画『地獄のサラミちゃん』というのは実在しているのですね~(表紙の子がサラミちゃん?)。ちょっと気になります…(笑)。

<11/8/30>