黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マカロン・その4@アルデュール

2009-05-05 | スイーツ
 一応撮影したのですが、保存されてなかったようで、画像なし;

 普通のマカロンよりひとまわり大きめ(6cmくらい)のサイズ。
 抹茶とフランボワーズの2種類。
 フランボワーズの間に挟まれているのは、フランボワーズ入りのチョコクリーム。
 食感は幾分サクサクな感じ。

 アルデュール:福岡(博多)※新潟三越の催事で購入。
 

 

『鬼姫人情事件帖』鯨統一郎(PHP研究所)

2009-05-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
武蔵国・美里藩の若殿・熊川吉右衛門の姉であるりん姫は、長刀の遣い手。
ある秘密を知ってしまった彼女は、命を狙われ逃げる途中で、崖から足を滑らせてしまう。
そして天保12年、夏。
谷底の川のほとりで倒れていた彼女は、居酒屋・鈴屋を営む和助・カメ夫婦に助けられたが、記憶を失っていた為、そのまま彼らの元で、おりんとして店を手伝いながら暮らしていた。
そんなある日、ろくに働きもせずブラブラしては、あちこちの娘や女房に手を出しているという若者・己之吉から三善神社に呼び出されたおりん。そんな様子を見ていた常連客の大工・政吉はあとをつけるが、その途中、己之吉は富士山に行っていた高木屋の番頭・雄吉の顔を見るなり、何故か逃げ出した。
その後、政吉と共に雄吉の家へと立ち寄ったおりんは、そこで死んでいる雄吉の妻・おようの姿を見つける。その後、己之吉が姿を現さないことから下手人ではないかということになるが、その後、首吊り死体となって見つかり……第一話 富士参り、
辰巳の岡場所・鳴海屋の女郎・おみのが川に流された死体となって発見された。
下手人として疑われているのは、彼女がかつて心中の約束をしていた大工の勝太。彼女には近々、呉服屋の近江屋茂兵衛に身請けされるという話が決まっていたのだ。その勝太は、近江屋へ材木を倒して、怪我させようとしたところを捕まる。
しかし彼女と共に働いていたサワの心の中をみたおりんは……第二話 人形流し、
御家人の長内猪十郎が妻の久と、出入りの富山の薬売り・与平を斬った。しかしその子細を語ろうとはしない猪十郎。
彼の家で働いていた女中のお宮曰く、斬られた2人は不義を働いていたのだという。しかしおりんが猪十郎の心の中に見た光景は別のもの。
その頃、美里藩ではおりんの許嫁の山中孝四郎が彼女の行方を探していた……第三話 七夕、
出入りしている永福寺で出会う老人と、若い娘が一緒にいるのを見たおりん。その娘は、金沢屋の娘でひと恵。そして彼女から老人の正体は、滝沢馬琴だと教えられる。
ある日、相撲取りの響が金沢屋で月見のお供え用の団子を食べて、亡くなった。そこには毒が混ぜられており、何者かがすり替えたらしい。
ひと恵は響のことが好きで、夫婦になりたいとまで思っており、そんな彼女を不憫に思ったおりんは下手人をあげる約束をする……第四話 月見、
おりんの都々逸の師匠・あやめの元に新しい弟子が加わった。十一屋という呉服屋の番頭・高宮和平の女房・お梅である。
その矢先、政吉が梅の文様の入った簪を握って死んでいる男を見つけた。男は岩助という男で簪はお梅のものだった。
4年前、兄・栄太郎と暮らしていた彼女は、家にいたところを彼に襲われた過去があったのだった。
栄太郎の心の中を見たおりんは……第五話 七五三、
大工の徳助は、薬種問屋・林屋で奉公しているアザミと付き合っていたが、そのアザミが突然姿を見せなくなった。
林屋へ話を訊きにいくも、けんもほろろな対応で、板橋にある彼女の実家にもいなかった。
おりんは代わりに様子を見にいくが、そこで主・稔兵衛の女房・およねも姿を消していることを知る……第六話 羽子板市
大店の呉服屋・田原屋の主・伝兵衛は7年前に押し込み強盗に滅多刺しにされ、命は取り留めたものの、寝たきりになり口も聞けない状態で、今では女房のお浅が店を切り盛りしていた。
その田原屋で、伝兵衛と男が死体となって発見された。店で働くお夕は、その前に不審な男を見かけていて……第七話 藪入り の7話収録。

胸を合わせると人の心の中を覗くことができる能力を持つ娘・おりんが、得意の長刀を駆使して<鬼姫>となり、悪を斬る、という連作短編。
ミステリ的な部分は割とあっさりとしてます(彼女が能力で見てしまうので…。真相に意外性はありますが)。

<09/5/5>