作家・コモローと、その父・ヤツオのナガヤマ家の所有する山荘。
夏になるとそこに集うのは、彼らの家族の他、コモローの友人で、ウェブデザーナーの久呂子、芸大を目指している(その後無事合格)アッコさんや、ミュージシャンのジョーさんや、コモローの作家仲間のコウさんたち。
麻雀牌を使ったレース“ケイバ”、サイコロを振って、心の恋人を作り出す“顔”、質問の最後だけを聞き、それに対する答えを考えた後、質問全文を公開し、意味の深さを楽しむ“それはなんでしょう”、オリジナル設定を追加し複雑化した“軍人将棋”、ダジャレでつなぐ“ダジャレしりとり”……そこには、独自のルールに則って行なわれるオリジナルのゲームが存在し……
山荘で、ひと夏をゲームをしながら過ごす人々の話…特にこれといった出来事も起きません(厚い本なのに/笑)。
ただゲームに興じる人々がゆるーい感じで描かれているだけなのですが、そのゲームが独特な上に、連綿と受け継がれている歴史(?)が緻密で妙におかしい(……いや一番おかしいのは、いい年をした大人たちがみんなでゲームに熱中してい姿でしょうけれど/笑)。
<09/5/10>