黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『猫桃神話』望月飛鳥(ランダムハウス講談社)

2009-05-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
延々と連なる真っ赤な鳥居。裏庭の沼に棲む人食い河童。井戸の底から聞こえる女のすすり泣き。墓場に飛び交う鬼火……生まれたときからずっとそんなものに囲まれて育ってきた、女子大生・豊玉桃は、祖母(ばあ)とたくさんの猫たちと共に暮らしている。
そんなある日、学校前でマシュマロ屋台を見かけた桃は、マシュマロに釣られて、そのキャンピングカーに乗ってしまう。そこで、宗像姉妹(ハニーとメープル)と賀茂兄弟(マロンとメロン)、ママ(リリー)とパパ(パトリック)、そしてレンとピンキーと名乗る人々と共にサバトの儀式に参加させられるが、その最中に気を失い、気がつくと裏山で寝ていた。
その後、大学で神話学を教えるダイアナの授業で、レンと再会した桃は、彼らと親しくなるが、力を秘めているらしい桃を仲間にしようと考えているらしい。
一方、妖怪に噛み殺されて死に、醜い鬼となった愛する兄・楊朔を、母である西王母に復活させてほしいと頼んだ楊梅は、その代わりに、永遠の美貌が手に入る仙果を手に入れてくるようにと命じられる。その仙果とは、桃の心臓で……

猫娘(?)な桃を狙って、人や人外な存在まで、いろんな奴らがやってくる、というお話。
大学生のくせに幼児並な言動の桃に、かなりイラっとするのですが、さらにサバトだの、近親相姦に同性愛だの、挙句に相手を殺すやら食べるやら、かなりトンデモ展開満載(その割に掘り下げ方がいまひとつだし…)で、感情移入のしどころが見つかりません;
モチーフ的にはおもしろそうな感じだったんですけどね~;

<09/5/20>