黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ』宇江佐真理(徳間書店)

2006-12-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
料理茶屋・平野屋の清兵衛は、仕事一筋で働いてきたが、53歳で息子に家督を譲り、隠居。暇をもてあました彼は、友人で、蝋燭問屋を営む伊勢屋甚助から誘われ“話の会”という集まりに顔を出す。そこでは百物語さながらに人々が不思議な話を語っていた……『ひとつ灯せ』、
北町奉行所で例繰方同心を務める反町讓之輔が語った、うなずく地蔵の話とは……『首ふり地蔵蔵』、
箱根に出かけた“話の会”の面々。そこでやけどで顔をつぶされつつも、得の高い尼として慕われる得真に出会う……『箱根にて』、
一人だけ箱根行きに参加しなかった菓子屋・龍野屋利兵衛との中が険悪に。しかも店の不振の元になっている悪い噂を流したのが清兵衛だと勘違いして……『守』、
甚助の亡くなった妻は、夜な夜な枕元に現れたという。それと同様の事件が、私塾を開いている中沢慧風の元にも起き……『炒り豆』、
龍野屋の通夜の席で知り合った伊賀屋弘右衛門。彼が手に入れた武家屋敷で不思議なことが起こるというので、見に行くことになり……『空き屋敷』、
狐憑きの話を聞いた反町の様子がおかしい。そんな彼とともに、話に出た稲荷神社に出かけることになった清兵衛たちは……『入り口』、
会の一員である町医者・山田玄沢が病に倒れ、慧風も遠くへ行くことに。それを機に会を解散することになり……『長のお別れ』の7編収録の連作短編集。

このままの雰囲気でシリーズ化するのかと思いきや、ちょっと驚く終わり方(笑)。
……しかも理由が明確でない分、怖さが倍増;

<18/12/11>