黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『きつねのはなし』森見登美彦(新潮社)

2006-12-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
京都一乗寺にある古道具屋・芳蓮堂でバイトを始めた大学生の“私”。謎の多い人物・天城さんの元に、店主・ナツメさんの代わりにたびたび出かけていた。そんなある日、常連客・須永へ渡す皿を破損してしまい……『きつねのはなし』、
たくさんの蔵書を持つ、変わり者の先輩の元に出入りするようになった“私”。そんな彼から聞くさまざまな話は……『果実の中の龍』、
大学の友人からの紹介で、酒屋を営む西田家の次男・修二の家庭教師のバイトをしていた“私”。その帰りに狐に似たケモノの姿を見……『魔』、
祖父の通夜に出席した“私”。酒豪であった祖父の思い出を語る父や伯父たちだが、そこに芳蓮堂が、祖父から預かった品物を持ってやってくるというのだが、なかなか現れず……『水神』の4編収録。

芳蓮堂と大学生の“私”(別人)の登場する幻想小説の連作集(繋がってるような、繋がってないような;)、といった感じ。
京都を舞台にしているところは同じですが、これまでの森見さんの作品とは趣きがだいぶ違いますね~。こちらはこちらで好きなテイストです♪
京都で読むと、より雰囲気が出るのでしょう(笑)。

<06/12/7>