775)高用量メラトニン治療(その2):がん治療としての高用量メラトニン摂取

図:Douglas Hanahanと Robert Weinbergはがん細胞の特性(Hallmarks of Cancer)として10項目(持続的な増殖シグナル、増殖抑制シグナルへの不応答、アポトーシスの回避、無制限の複製能、継続的な血管新生、代謝リプログラミング、免疫系からの回避、ゲノム不安定性と変異、腫瘍促進性炎症、浸潤と転移)を挙げている(①)。この10項目のがん細胞の特性の全てにおいてメ . . . 本文を読む
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774)高用量メラトニン治療(その1):低酸素誘導因子-1(HIF-1)阻害作用

図:酸素分圧(pO2)が低下して低酸素になると(①)、低酸素誘導因子-1(HIF-1)の発現が亢進する(②)。HIF-1はグルコースを取り込むGLUT-1(③)と解糖系酵素(④)と乳酸を排出するMCT4(⑤)の発現を亢進し、細胞質での解糖系でのグルコース代謝を促進する。HIF-1は血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の産生を増やし(⑥)、血管新生を亢進する(⑦)。HIF-1はペントース・リン酸経路を亢 . . . 本文を読む
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773)COVID-19後遺症(Long COVID)に対するカンナビジオールの効果

図:重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は神経細胞やグリア細胞(アストロサイト、ミクログリア)に感染する(①)。ウイルスによって神経細胞は直接的にダメージを受け、変性や細胞死が引き起こされる(②)。ウイルスが感染して刺激されたアストロサイトとミクログリアは炎症性サイトカインの産生を亢進し、炎症反応を誘導し、神経細胞のダメージを促進する(③)。カンナビジオールとパルミトイルエ . . . 本文を読む
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772)新型コロナウイルス感染症と肥満細胞(その2):パルミトイルエタノールアミド

図:肥満細胞(①)は中身の詰まった顆粒を多数有しており、この顆粒の中にはヒスタミンなどの炎症性メディエーターが含まれている。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が肥満細胞のトル様受容体(TLR)に結合すると(②)、肥満細胞が活性化され、「脱顆粒」と呼ばれるプロセスを経て(③)、顆粒内部のヒスタミンをはじめとする炎症性メディエーターが遊離する(④)。肥満細胞から放出された炎症性メディエーターは . . . 本文を読む
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771)新型コロナウイルス感染症と肥満細胞(その1):抗ヒスタミン剤はサイトカインストームを抑制する?

図:肥満細胞(①)は中身の詰まった顆粒(②)を多数有しており、この顆粒の中にはヒスタミンなどの炎症性メディエーターが含まれている。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が肥満細胞のトル様受容体(TLR)に結合すると(③)、肥満細胞が活性化され、「脱顆粒」と呼ばれるプロセスを経て(④)、顆粒内部のヒスタミンをはじめとする炎症性メディエーターが遊離する(⑤)。ヒスタミンはマクロファージのヒスタミン . . . 本文を読む
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