図:ハトムギはイネ科の植物で、穀実の殻の付いた状態で焙煎して砕いたものはハトムギ茶に使用される。殻を全て取り除き、精白したものが雑穀としてのハトムギで、漢方ではよく苡仁(ヨクイニン)という名前の生薬になる。ハトムギ(ヨクイニン)には抗がん作用のある成分が含まれており、さらに栄養価が高いので、栄養補助としても有用。ハトムギを日頃から食べていると、がんの発生や再発の予防に効果が期待できる。
14 . . . 本文を読む
図:乳がん細胞はエストロゲンの作用で増殖が促進される場合が多く、この場合はエストロゲンの産生や作用を阻害する薬が使われる。抗エストロゲン剤やアロマターゼ阻害剤の働きを高める生薬や薬草を用いた漢方治療は、乳がんのホルモン療法の効果を高める可能性がある。 143)抗エストロゲン作用をもつ生薬
【乳がんはエストロゲンによって増殖が促進される】 乳腺組織(乳汁を産生する外分泌組織)は女性ホルモンのエス . . . 本文を読む
図:医薬品や漢方薬やサプリメントは、体に様々な作用を及ぼす。病気を治す作用は効果(有効性)になり、不必要な作用は副作用になる。漢方薬を使ったとき、病気が治る過程で予期せぬ症状が現れることがあり、これを瞑眩(めんげん)という。瞑眩と副作用の区別が困難なことも多い。
142)瞑眩(めんげん)と好転反応
【瞑眩(めんげん)とは】
漢方薬を服用し始めて数日で症状が悪化したり、不快な症状が出てきた . . . 本文を読む
図:漢方薬も様々な原因によって副作用が起こる可能性がある。
141)漢方薬の副作用とは
【漢方薬の副作用】
漢方薬は「天然物だから安全」「体に穏やかに効くので副作用がない」というような宣伝がなされていますが、薬としての効き目がある以上、副作用はつきものです。
「毒にも薬にもならない」という言葉がありますが、これは「毒が薬になる」「薬になるものは毒にもなる」という薬の本質を言い表した言 . . . 本文を読む
図:抗がん剤は投与量に比例して効果が高まるが副作用も強くなる。抗がん生薬の抗がん作用も用量依存的に効果が高まる。抗がん生薬の副作用は西洋薬の抗がん剤に比べると極めて軽いが抗がん作用も弱い。体力や免疫力を高めるような薬は至適用量がある場合が多く、投与量を増やせば効き目が高まるわけでは無い。がんに対する漢方治療では、生薬の薬効によって投与量を使い分けることがポイントになる。
140)薬効には用量 . . . 本文を読む