294)糖と脂肪とがん(その1):高炭水化物食ががんを悪化させる

図:体が必要なエネルギーは炭水化物、脂肪、蛋白質が分解(代謝)されて作り出される。現代の食事は、全エネルギーの60~70%を炭水化物から得ているが、このような食生活になったのは新石器時代に農耕が始まってからで、まだ1万年程度しか経っていない。その前の数百万年の間は狩猟採集によって食物を得ていたため、現代に比べて、炭水化物からのエネルギー摂取は少なく、脂肪や蛋白質からのエネルギー摂取が大きかった。狩 . . . 本文を読む
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293)キサントンの服用量の目安

図:マンゴスチンの果皮に含まれるキサントン(α-mangostinなど)と呼ばれる成分の抗炎症作用や抗がん作用が注目され、サプリメントとして数多くの製品が販売されている。現時点では人間におけるキサントンの投与量に関する研究は無いので、動物実験の結果から類推しなければならない。移植腫瘍を用いたマウスの実験では体重1kg当たり100~200mgの経口投与で抗腫瘍効果が認められている。標準代 . . . 本文を読む
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292)黄蓍(オウギ)のアディポネクチン産生刺激作用

図:黄蓍(オウギ)に含まれるastragaloside IIとisoastragaloside Iが脂肪組織からのアディポネクチンの産生を高める作用が報告されている。アディポネクチンは肝臓や筋肉細胞の受容体に作用してAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化し、インスリン抵抗性を改善し、動脈硬化や糖尿病を防ぐ作用がある。さらに、がん細胞におけるAMPKの活性化は様々な抗がん作用を発揮する。 . . . 本文を読む
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291)乳がんサバイバーとコレステロールとスタチンとベルベリン

図:女性ホルモンのエストロゲンは血中のコレステロールや中性脂肪の値を低下させ、血管内皮を保護し動脈硬化を予防する作用がある。閉経後や乳がんでホルモン療法を受けている場合は、エストロゲンの減少によって、コレステロールや中性脂肪が増え、動脈硬化が促進される。黄連や黄柏に含まれるベルベリンには、がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導などの抗がん作用があり、抗エストロゲン作用によってホルモン療法の効果を高め . . . 本文を読む
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