561)トリプルネガティブ乳がんとメトホルミンと2-デオキシ-D-グルコースとジクロフェナク

図:細胞は細胞質(解糖系①)とミトコンドリア(酸化的リン酸化②)でATPを産生する。メトホルミンは電子伝達系の呼吸酵素を阻害してATP産生を阻害し(③)、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化する(④)。活性化したAMPKは哺乳類ラパマイシン標的蛋白質複合体-1(mTORC1)を阻害して細胞の増殖を抑制する(⑤)。2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はヘキソキナーゼを阻害してグルコ . . . 本文を読む
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560)mTORC1活性を阻害するラパマイシンとメトホルミンとビタミンD3とオーラノフィン

図:インスリンやインスリン様成長因子-1や成長ホルモンなどの増殖因子が細胞の受容体に作用するとPI3キナーゼ(PI3K)というリン酸化酵素が活性化され、これがAktというセリン・スレオニンリン酸化酵素をリン酸化して活性化する(①)。活性化したAktはTSC1/TSC2を阻害してRheb(Ras homolog enriched in brain)を活性し、mTORC1を活性化する(②)。Aktはm . . . 本文を読む
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559)がん細胞のATPを枯渇する方法(その2):ドキシサイクリンと高濃度ビタミンC点滴

図:細胞質での解糖系とミトコンドリアでの酸素呼吸(酸化的リン酸化)を同時に阻害すれば、エネルギー(ATP)が枯渇して細胞は死滅する。解糖系阻害の方法として高濃度ビタミンC点滴や2-デオキシグルコースがある。ミトコンドリアでのエネルギー阻害にはメトホルミンやドキシサイクリンがある。さらに、酸化ストレスを高める方法としてジクロロ酢酸ナトリウム、ケトン食、ジスルフィアム、オーラノフィン、アルテスネイト、 . . . 本文を読む
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558)がん細胞のATPを枯渇する方法(その1):ケトン食とメトホルミンと2-DG

図:(上)がん細胞ではグルコースの取り込みと解糖系とペントースリン酸経路(PPP)が亢進している。ミトコンドリアでの酸素呼吸(酸化的リン酸化)は活性酸素を産生してがん細胞にダメージを与えるので、酸素呼吸は抑制されている。さらに抗酸化システムを増強して酸化ストレスを防いでいる。 (下)解糖系を阻害し、ミトコンドリアでの酸素呼吸を亢進し、呼吸鎖を阻害すると、ATP産生が減少し、活性酸素の産生が増えて、 . . . 本文を読む
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557)アセチル-L-カルニチンは若返り薬?

図:体の老化に伴って骨格筋の筋肉量が減少し(①)、心筋や骨格筋のミトコンドリアの量と機能が低下する(②)。その結果、最大酸素摂取量は減少し(③)、運動機能は低下する(④)。アセチル-L-カルニチンはアセチルCoAを増やしてミトコンドリアの蛋白質をアセチル化し、ミトコンドリアの転写や蛋白合成を増やす。その結果、呼吸鎖酵素の活性が亢進して酸化的リン酸化を促進し、ミトコンドリア機能を亢進する(⑤)。その . . . 本文を読む
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