170)オーダーメイドのがん治療:西洋医学と漢方医学の違い

図:西洋医学では、細胞の遺伝子解析によって、がん細胞の個性にあった抗がん剤の選択と、患者の個体差に合わせた薬剤投与量に反映させることががんのオーダーメイド医療の目標になっている。一方、漢方医学では、生体が示す臓器失調や症状を改善し、生体の治癒力を引き出せる状態にするために、体質や症状や病状に応じたオーダーメイドの漢方薬を作って治療する。 170)オーダーメイドのがん治療:西洋医学と漢方医学 . . . 本文を読む
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169)代替医療のトリック

図:「Trick or Treatment?(邦訳タイトル:代替医療のトリック)」という本は、厳密な臨床試験の結果を元に代替医療を検証し、多くの代替医療の効果はプラセボ効果と同等か、場合によっては危険であることを述べて、多くの代替医療を否定する内容である。代替医療を「ただ信じる」のではなく「有効性を示す科学的根拠がいかに大切か」「プラセボ効果だけでは代替医療の意味が無い」ことを論理的に解説していて . . . 本文を読む
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168)がん細胞のエネルギー産生の特徴

図:細胞は血中のグルコース(ブドウ糖)を取り入れ、解糖系、TCA回路、電子伝達系における酸化的リン酸化系を経て、エネルギー(ATP)を産生している。酸素(O2)が十分に利用できる場合はミトコンドリアで効率的なエネルギー産生が行われ、酸素が不足すると嫌気性解糖系が進んで乳酸が蓄積する。がん細胞では、酸素が十分に利用できる場合でも嫌気性解糖系でのエネルギー産生が主体で、ミトコンドリアの活性が低下してい . . . 本文を読む
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167)代替医療と「がん難民」の接点:(その2)がん対策基本法

図:がん対策基本法の制定によって、がん医療の地域格差や病院間格差が少なくなり、最新の標準治療を求めて彷徨う「がん難民」は減少している。しかし、別の理由によるがん難民も存在する。 167)代替医療と「がん難民」の接点:(その2)がん対策基本法 前回(166話)はがん難民がどのように発生するかについて考察しました。その続きです。 がん難民とは、適切ながん治療を求めて医療機関を転々とするがん患者 . . . 本文を読む
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