419)がん細胞の酸化ストレスを高める方法(その3):ジスルフィラムとオウラノフィン

図:①ジスルフィラムを経口摂取すると、消化管内および血液内で1分子のジスルフィラムは2分子のジエチルジチオカルバミン酸に変換され、さらにジエチルチオカルバミン酸メチルエステル・スルホキシドに代謝される。②ジエチルチオカルバミン酸メチルエステル・スルホキシドは、アルデヒド脱水素酵素の酵素活性部位のシステインのスルフヒドリル基(-SH)と反応して結合し、酵素活性を阻害する。同様 . . . 本文を読む
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418)がん細胞の酸化ストレスを高める方法(その2):ケトン食

図:がん細胞のミトコンドリアは様々な機能異常があり、酸素を使ったエネルギー産生(酸化的リン酸化)において活性酸素が発生しやすい状況になっている。そのため、がん細胞はミトコンドリアでの代謝を抑え、酸素を使わない解糖系での代謝が亢進している。糖質摂取を減らし、脂肪の摂取を増やしてケトン体の産生を増やすケトン食は、グルコースの取込みや解糖系を抑制(=正常化)し、ペントースリン酸経路におけるNADPHの産 . . . 本文を読む
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417)がん細胞の酸化ストレスを高める治療(その1):ジクロロ酢酸とメトホルミンと2-DG

図:がん細胞はミトコンドリアの様々な異常によって活性酸素が出やすい状況になっている。そのため、ミトコンドリアでの代謝を抑え、酸素を使わない解糖系での代謝が亢進している。つまり、がん細胞の解糖系が亢進しているのは、酸化ストレスを高めたくないことが一つの理由になっている。したがって、細胞質の解糖系とミトコンドリアの呼吸鎖を阻害しながら、ピルビン酸脱水素酵素を活性化して無理矢理ミトコンドリアの代謝を活性 . . . 本文を読む
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416) 再開発医薬品の組合せによる「体にやさしいがん治療」

図:グリオブラストーマ(神経膠芽腫)で活性化されている様々な生存経路(増殖シグナル伝達系や因子)の阻害作用がある9種類の既存の医薬品(再開発医薬品)を用いた治療がCUSP9(Coordinated Undermining of Survival Paths with Nine repurposed drugs)という名称で報告されている。このCUSP9は「9種類の再開発医薬品による生存経路の協調的 . . . 本文を読む
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