487)メラトニンは低酸素誘導因子-1活性とワールブルグ効果を抑制する

図:活性化した炎症細胞から産生される炎症性サイトカインのIL-6は受容体を介してSTAT3を活性化し(1)、低酸素誘導因子-1(HIF-1)の転写を亢進する(2)。増殖因子や成長因子によるシグナルはPI3K/Aktシグナル伝達系を介してmTORC1(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1)を活性化する(3)。mTORC1はリボソームの生合成を促進するS6Kをリン酸化して活性化する作用によって蛋白 . . . 本文を読む
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486)ミトコンドリアを増やすベザフィブラートとメトホルミンとケトン体

図:PPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)の汎アゴニスト(受容体に結合して活性化する物質)であるベザフィブラートは、直接あるいはPPARを介してPGC-1α(PPARγコアクチベーター1α)を活性化する(1)。PGC-1αはミトコンドリア新生を亢進して、細胞内のミトコンドリアの数と量を増やす(2)。ミトコンドリア新生が亢進すると、細胞の酸化的リン酸化が亢進し、解糖系が抑制され乳酸産生が低 . . . 本文を読む
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485)正常なミトコンドリアは悪性形質を抑制する

図:核を抜きとった正常細胞の細胞質をがん細胞に細胞融合させると、がん細胞の核が存在しているにも拘らず、悪性の性質が無くなる。これは、正常細胞のミトコンドリアががん細胞の悪性形質を抑制するためと考えられている。 485)正常なミトコンドリアは悪性形質を抑制する 【細胞のがん化は遺伝子異常だけでは説明できない】個々の細胞の働きを根本的に制御しているのは、細胞核の染色体に存在する遺伝子です。「遺伝子 . . . 本文を読む
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484)医療大麻を考える(その10):大麻の有害性とは

図:多基準意志決定分析による20種類の薬物の使用者と他者(社会)への有害性のスコア化による評価。スコアが高いものほど有害性が高い。アルコールとタバコは大麻より有害性が高い。(Lancet 2010; 376: 1558-65) 484)医療大麻を考える(その10):大麻の有害性とは 【カナダは大麻の全面解禁に向けて動き出した】大麻には、ある程度の有害性があることは確かです。しかし、使用者自身と . . . 本文を読む
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