図:2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はグルコース・トランスポーター(GLUT1)によって細胞内に取り込まれる。がん細胞はGLUT1の発現量が増え、グルコースと同時に2-DGも多く取り込む。2-DGはヘキソキナーゼで2-DG-6リン酸に変換されるが、それ以上代謝されない。がん細胞はフォスファターゼの活性が低いので、2-DG-6-リン酸ががん細胞内に蓄積する。2-DG-6-リン酸はヘキソキナー . . . 本文を読む
図:最近の日本では、1年間に新たに診断されるがん患者数は約70万人で、1年間のがん(悪性新生物)による死亡数は約35万人。したがって、がんと診断された人の約半数は数年以内に亡くなっている。しかし、治療法の進歩によって、進行がんの状態でも治療を受けながら5年以上生存している人も多い。がん全体の5年生存率は約65%と言われている。現在治療中のがん患者総数は約150万人で、これに根治した「がん経験者」を . . . 本文を読む
図:桔梗は、日本では花を観賞用に、韓国では根をキムチやナムルに食材として使い、中国では根を生薬として病気の治療に利用している。桔梗の根に含まれる多種類のサポニンや、サポニンから糖が外れたサポゲニン、多糖のイヌリンなどの薬効によって、様々な疾患の予防や治療に効果がある。がんに対しても、有用な作用が多数報告されている。
335)がん治療における桔梗と長生ドラジの効果
【桔梗の根は生薬として古くから . . . 本文を読む
図:米国で行われたThe Women's Healthy Eating & Living (WHEL) Study(女性の健康的な食事と生活に関する臨床試験)では、乳がん治療後に「野菜と果物と食物繊維が非常に豊富で総脂肪摂取量を減らす食事」が、乳がんの再発や新たな乳がんの発生や全死因死亡率に影響するかが検討された。7.3年間の追跡調査の結果は、このような食事には再発や新たな乳がんの発生や全死因死亡 . . . 本文を読む