762)「がんは夜間に増殖する」は本当か?

図:メラトニンは多彩なメカニズムで抗腫瘍効果を発揮する。HanahanとWeinbergががんの特徴として挙げている10項目(持続的な増殖シグナル、増殖抑制シグナルへの不応答、アポトーシスの回避、無制限の複製能、継続的な血管新生、代謝リプログラミング、免疫系からの回避、ゲノム不安定性と変異、腫瘍促進性炎症、浸潤と転移)の全てにおいてメラトニンは抗腫瘍的に作用する。(参考:Melatonin and . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

761)抗がん剤は老化を促進し、寿命を短縮する

図:抗がん剤はDNAにダメージを与え、染色体のテロメアが短縮し、遺伝子発現を制御するエピジェネティクスの制御異常を引き起こし、ミトコンドリアの物質代謝やエネルギー産生などの機能を障害する。その結果、細胞の老化を促進し、組織の幹細胞が枯渇し、再生能力が低下し、慢性炎症が起こり、寿命を短縮する。 761)抗がん剤は老化を促進し、寿命を短縮する 【毒ガスからスタートした抗がん剤の開発】最初の抗がん剤 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

760) 世界中で膵臓がんが増えている

図:日本における肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの年間死亡数(男女合計、全年齢)の年次推移(1958年から2019年)を示す。胃がんと肝臓がんは死亡数が減少している。一方、肺がん、大腸がん、膵臓がんは死亡数が急激に増加している。(出典:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」) 760) 世界中で膵臓がんが増えている 【がん細胞が発生して臨床がんに成長するまでに1 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

759)慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんの漢方治療

図:台湾の非代償性肝硬変患者において、漢方薬治療を受けた患者は、漢方薬治療を受けていない患者と比較して全体的な死亡リスク(死亡率の累積発生率)が低かった(多変量:p <0.0001; HR:0.54、95%CI:0.42-0.69)。使用頻度の高い漢方処方は茵陳蒿湯、龍胆瀉肝湯、茵陳五苓散で、使用頻度の高い生薬は山梔子、白花蛇舌草、大黄であった。(出典:BMC Complement Med . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

758)漢方治療はがん患者の生存率を高める

図:漢方治療は体力・免疫力を増強する効果と直接的な抗腫瘍作用(がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導など)によって、QOL(生活の質)の改善と延命効果がある。がん治療に使用される頻度が高い生薬として、体力・免疫力を高める生薬(黄耆・人参・霊芝・田七人参・甘草)、造血機能や血液循環を良くする生薬(当帰・丹参)、抗炎症や解毒や抗がん作用のある清熱解毒薬(白花蛇舌草、うこん、半枝蓮)などがある。 758 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )