749) 脂肪肉腫の分化誘導療法

図:オールトランス・レチノイン酸(ATRA)は9-シス・レチノイン酸(9-cis RA)に変換され(①)、レチノイドX受容体(RXR)に結合する(②)。ピオグリタゾンはPPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ)に結合し、ベザフィブラートはPPARγとPPARβ/δに結合してPPARを活性化する(③)。リガンドが結合して活性化したRXRとP . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

748)オールトランス・レチノイン酸はイソメラーゼPin1の活性を阻害して抗腫瘍作用を発揮する

図:がん細胞はイソメラーゼPin1活性が亢進し(①)、がん遺伝子/増殖促進因子の活性が高く(②)、がん抑制遺伝子/増殖阻害因子の活性が低下している(③)。このバランスの破綻はがん細胞の増殖・転移や血管新生を促進し(④)、増殖抑制とアポトーシスのメカニズムを阻害する(⑤)。その総合作用でがん細胞の増殖や悪性化を促進する(⑥)。オールトランス・レチノイン酸はPin1活性を阻害し(⑦)、がん細胞の増殖・ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

747)FoxO3aを活性化すると膠芽腫(グリオブラストーマ)の幹細胞が消滅する

図:膠芽腫(グリオブラストーマ)はがん幹細胞と成熟がん細胞から構成されている(①)。抗がん剤治療や放射線治療(②)を行うと、成熟がん細胞は死滅するががん幹細胞は治療に抵抗性して生き残り、再燃・再発を引き起こす(③)。がん幹細胞のFoxO3aという転写因子を活性化すると(④)、がん幹細胞の特性を維持できなくなり、がん幹細胞の抗がん剤や放射線治療に対する感受性が高まり、がんを消滅できる(⑤)。メトホル . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

746)発酵小麦胚芽エキスの抗がん作用(その2):がんの酸化治療

図:ミトコンドリアでの酸化的リン酸化で活性酸素種が産生される(①)。細胞は活性酸素種を消去するためにグルタチオンやチオレドキシンなどの抗酸化システムを持っている(②)。酸化したグルタチオンとチオレドキシンを還元するための還元剤(NADPH)はペントースリン酸経路から供給される(③)。2−デオキシ-D-グルコース(2-DG)はヘキソキナーゼ(HK)によって2-DG-6リン酸(2-DG-6 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

745)発酵小麦胚芽エキスの抗がん作用(その1):解糖系とペントース・リン酸経路の阻害

図:がん細胞はグルコースの取り込みと解糖系が亢進し(①)、乳酸産生が亢進している(②)。さらにペントース・リン酸経路が亢進し、核酸やアミノ酸や脂肪酸やNADPHの合成が亢進している(③)。ミトコンドリアでの酸化的リン酸化は抑制されている(④)。発酵小麦胚芽エキス(Avemar)はグルコースの取り込みと解糖系と乳酸産生を阻害し(⑤)、ペントースリン酸経路を阻害して、物質合成と抗酸化力を低下させ(⑥) . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

744)オールトランス・レチノイン酸(ATRA)と分化誘導療法(その3):ヒストン・アセチル化

図:ヒストン脱アセチル化酵素によってヒストンのアセチル化が低下すると、ヒストンとDNAが蜜に接着してクロマチンが凝集し、遺伝子転写活性は抑制される(①)。ケトン食で産生されるβ-ヒドロキシ酪酸、アブラナ科植物に含まれるジインドリルメタン、関節リュウマチ治療薬のオーラノフィンはヒストン脱アセチル化酵素を阻害してヒストン・アセチル化を亢進する(②)。アセチルCoAはグルコースや脂肪酸の分解で . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

743)オールトランス・レチノイン酸(ATRA)と分化誘導療法(その2):ジスルフィラムとイトラコナゾールとイベルメクチンとの相乗効果

図: PI3K/Akt/mTORC1経路とヘッジホッグ(Hedgehog)経路は、自己複製能や不均等分裂などのがん幹細胞の性質(Stemness)を維持する上で重要な役割を果たしている(①)。がん幹細胞特性の維持は自己複製、細胞増殖、生存、細胞死抵抗性を促進し、再発・転移を促進し、抗がん剤抵抗性を亢進する(②)。アルデヒド脱水素酵素1A1はがん幹細胞で過剰に発現し、幹細胞の性質の維持に重要な働きを . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

742)オールトランス・レチノイン酸(ATRA)と分化誘導療法(その1):ビタミンD3とベザフィブラートとの相乗効果

図: ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)とビタミンD受容体(VDR)とレチノイン酸受容体(RAR)はそれぞれレチノイドX受容体(RXR)とヘテロダイマー(ヘテロ二量体)を形成して遺伝子のプロモーター領域の応答配列(ペルオキシソーム増殖因子応答配列とビタミンD応答配列とレチノイン酸応答配列)に結合して、それぞれの標的遺伝子の発現を誘導する。PPARとVDRとRARおよびRXRは細胞の増 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

741)断酒薬ジスルフィラムの抗がん作用(その3):転用薬を組み合わせたがん代替療法

図:がん組織はがん細胞以外にマクロファージや線維芽細胞などの間質細胞が存在する(①)。がん組織中の線維芽細胞やマクロファージはケモカインや増殖因子を産生し(②)、がん細胞の受容体が刺激されて(③)、増殖や浸潤が亢進する(④)。ケモカインや増殖因子は骨髄の血管内皮前駆細胞や炎症細胞(マクロファージなど)をがん組織に動員する(⑤)。その結果、がん組織は血管の新生・増生や炎症性サイトカインの産生、酸化ス . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

740)断酒薬ジスルフィラムの抗がん作用(その2):プロテアソーム阻害と小胞体ストレス誘導作用

図: 2-デオキシ-D-グルコースは糖タンパク質の糖鎖の異常を引き起こし、メトホルミンとDCA(ジクロロ酢酸ナトリウム)はミトコンドリアからの活性酸素の産生を増やして酸化ストレスを引き起こし、変異タンパク質や折り畳み不全のタンパク質を増やし(①)、小胞体ストレスを誘導する(②)。これに対して、がん細胞はプロテアソーム(③)やオートファジー(④)のメカニズムによって異常タンパク質を分解して小胞体スト . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

739)断酒薬ジスルフィラムの抗がん作用(その1):アルデヒド脱水素酵素阻害作用

図:がん組織の中にはアルデヒド脱水素酵素1(ALDH1)を多く発現するがん細胞(ALDH1と記載)が存在する(①)。ALDH1の発現が多いがん細胞はがん幹細胞の性状を有し、抗がん剤耐性の性質を持つ(②)。ALDH1の発現が少ないがん細胞は抗がん剤で死滅しやすいが、ALDH1陽性のがん細胞は抗がん剤に抵抗性なので、生き残って増殖する(③)。がん幹細胞は腫瘍形成能を持つので、生き残ったALDH1陽性の . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

738)ミトコンドリア活性化によるCOVID-19重症化予防(その2):エネルギークライシス

図:新型コロナウイルスのSARS-CoV-2の感染によって肺炎(COVID-19)が発症する(①)。重症化すると敗血症や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や多臓器不全が起こり、究極的には細胞レベルのミトコンドリア呼吸の破綻が起こる(②)。活性酸素の産生が亢進して、ミトコンドリアの酸化傷害が引き起こされる(③)。ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD+)の前駆体のニコチンアミド・リボシドやニコ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

737)ミトコンドリア活性化によるCOVID-19重症化予防(その1):免疫老化の改善

図:加齢に伴ってリンパ球(T細胞やB細胞など)や貪食細胞(マクロファージや樹状細胞など)などの免疫細胞の機能が低下する(①)。これを免疫老化(Immunosenescence)と言う(②)。免疫老化によって感染症に罹りやすくなり、さらに感染が持続(遷延化)しやすくなる(③)。持続的感染は持続的な炎症反応(慢性炎症)を引き起こして、炎症性サイトカインの分泌が亢進する(④)。このような慢性炎症状態は組 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

736)mTORC1活性の阻害をターゲットにしたがん治療

図:インスリンやインスリン様成長因子-1や成長ホルモンなどの増殖因子が細胞の受容体に作用するとPI3キナーゼ(PI3K)というリン酸化酵素が活性化され、これがAktというセリン・スレオニンリン酸化酵素をリン酸化して活性化する(①)。活性化したAktはTSC1/TSC2を阻害してRheb(Ras homolog enriched in brain)を活性化し、mTORC1を活性化する(②)。Aktは . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

735) がんになったら甘い果物は止めなさい(その2):フルクトース(果糖)は体に有毒である

図:穀物(米、小麦、トウモロコシ、イモ類など)に含まれる糖質はグルコースが多数結合したデンプンが主体。果物や清涼飲料水やケーキやアイスクリームなどにはグルコースやフルクトースのような単糖類と、グルコースとフルクトースから構成される蔗糖(スクロース)や異性化液糖(高フルクトース・コーンシロップ)が多く含まれる。グルコースに比べてフルクトースは血糖上昇作用やインスリン分泌刺激作用は弱い。しかし、甘味に . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ