823)ラパマイシンとカロリー制限模倣薬の併用によるがん代替療法

図:インスリン/インスリン様成長因子-1(IGF-1)受容体が活性化されると(①)、RAS/MAPKシグナル伝達系(②)およびPI3キナーゼ(PI-3K)/Akt/ mTORC1シグナル伝達系(③)を活性化し、栄養素取込みやエネルギー産生、細胞分裂・増殖、細胞生存、抗がん剤抵抗性、血管新生などを亢進して(④)、がん細胞の増殖を促進する(⑤)。2-デオキシ-D-グルコース(2-DG;⑥)が細胞内でリ . . . 本文を読む
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822) 発酵豆乳(豆乳ヨーグルト)はトリプル・ネガティブ乳がんの増殖を抑制する

図:豆乳(①)には配糖体のゲニスチン(②)が多く含まれる。乳酸菌を使って豆乳を発酵させると(③)、豆乳ヨーグルトを作れる(④)。乳酸菌のβ-グルコシダーゼによってゲニスチンの糖鎖が除去されるとアグリコンのゲニステインに変換される(⑤)。ゲニステインには様々な機序による抗がん作用がある(⑥)。乳がんに対して、がん発生・再発の予防、抗がん剤感受性亢進、ホルモン剤感受性増強、がん細胞の増殖抑制 . . . 本文を読む
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821)乳がん治療におけるドコサヘキサンエン酸(DHA)の有効性

図:オメガ3系多価不飽和脂肪酸(あるいはn-3系多価不飽和脂肪酸)のα-リノレン酸(①)は亜麻仁油や紫蘇油(エゴマ油)やクルミに多く含まれる(②)。エイコサペンタエン酸(③)とドコサヘキサエン酸(④)は微細藻類(⑤)や魚類(⑥)に多く含まれるが植物油には含まれない。α-リノレン酸を摂取すると一部はエイコサペンタエン酸に変換される(⑦)。しかしドコサヘキサエン酸への変換は極め . . . 本文を読む
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820)末期がんの抗がん剤治療は苦しむだけで延命効果はなく、死を早めることも多い

図:転移のある非小細胞肺がん患者において、終末期(死亡する30日以内)に抗がん剤治療を受けた患者の生存期間の中央値は4ヶ月であるのに対して(①)、終末期に抗がん剤治療を受けていない患者の生存期間中央値は9ヶ月であった(②)。終末期近くの緩和的抗がん剤治療の使用は、緩和ケアへのアクセスを減少し、病院で死亡する率を上昇した(③)。終末期に抗がん剤治療を受けていない患者は緩和ケアを早期から受け、ホスピス . . . 本文を読む
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819)脂質ラフトをターゲットにしたがん治療(その2):ドコサヘキサエン酸(DHA)

図:細胞膜の脂質分布は均質ではなく、一部の脂質は限局したドメイン(領域)を形成しており、脂質ラフトと呼ぶ(①)。脂質ラフトはコレステロールやスフィンゴ脂質が多く、流動性が低下し、シグナル伝達タンパク質のプラットフォームおよびハブとして機能する(②)。脂質ラフトにはシグナル伝達系のタンパク質が集合し、シグナル分子間の相互作用の場として働いている(③)。ドコサヘキサエン酸は脂質ラフトのコレステロールを . . . 本文を読む
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818)脂質ラフトをターゲットにしたがん治療(その1):シンバスタチン

図:細胞膜でコレステロールが増えると、細胞膜の流動性が低下する(①)。細胞膜の脂質二重層にはコレステロールとスフィンゴ脂質が豊富なミクロドメイン(脂質ラフト)が存在する(②)。ラフトは筏(いかだ)の意味で、脂質ラフトには細胞増殖を促進する増殖因子受容体やシグナル伝達分子が集まっており(③)、がん細胞の増殖や細胞死抵抗性を促進する(④)。シンバスタチンはコレステロールの合成を阻害する(⑤)。その結果 . . . 本文を読む
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817)亜麻仁油やえごま油(紫蘇油)はがんや認知症には効かない

図:α-リノレン酸(①)は亜麻の種子や荏胡麻(エゴマ)の種子など植物油に含まれる(②)。エイコサペンタエン酸(③)とドコサヘキサエン酸(④)は微細藻類(⑤)や魚類(⑥)に多く含まれるが植物油には含まれない。α-リノレン酸を摂取すると一部はエイコサペンタエン酸に変換される(⑦)。しかしドコサヘキサエン酸への変換は極めて少ない(⑧)。がん、認知症、うつ病、心臓疾患などの予防や治 . . . 本文を読む
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816)ドコサヘキサンエン酸(DHA)はプレバイオティクスか?:DHAは酪酸菌を増やす

図:抗がん剤や放射線治療は腸内細菌叢の異常(Dysbiosis)を引き起こし(①)、粘膜バリアが破綻し(②)、悪玉菌が優位になって(③)、粘膜の炎症を引き起こす(④)。腸内細菌が体内に侵入して全身感染症を引き起こす(⑤)。ドコサヘキサエン酸と食物繊維と酪酸菌は腸内の酪酸を増やし、腸内細菌叢の異常を改善し、悪玉菌の有害作用を阻止する(⑥)。 816)ドコサヘキサンエン酸(DHA)はプレバイオティク . . . 本文を読む
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815)高齢者の抗がん剤治療にエビデンスがあるのか?

図:臨床試験の大多数は、全身状態が良く、がん以外に健康問題はほとんどないと言った理想的な患者を使って薬を検証している。
このような理想的な集団での試験は、治療薬の有効性が高く、副作用が少ない結果が得られる。抗がん剤治療を受ける一般人口集団には高齢者や併存疾患を有するがん患者も含まれる。高齢者や併存疾患を有する患者の場合は、臨床試験の結果と比べて、副作用は多く、利益(効果)は少なくなる可能性が高い。 . . . 本文を読む
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814)オールトランスレチノイン酸(ATRA)+ビタミンD3+PPARγアゴニストの抗がん作用

図: ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)とビタミンD受容体(VDR)とレチノイン酸受容体(RAR)はそれぞれレチノイドX受容体(RXR)とヘテロダイマー(ヘテロ二量体)を形成して遺伝子のプロモーター領域の応答配列(ペルオキシソーム増殖因子応答配列とビタミンD応答配列とレチノイン酸応答配列)に結合して、それぞれの標的遺伝子の発現を誘導する。PPARとVDRと . . . 本文を読む
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813)発がんリスクが増えている

図:正常細胞に遺伝子変異(①)が蓄積することによって変異細胞(②)が発生し、さらに遺伝子変異が蓄積し、数個から十数個のがん遺伝子やがん抑制遺伝子に異常が起こるとがん細胞になる(③)。遺伝子変異の蓄積によって細胞が悪性化(がん化)することを「がんの多段階発がん」という(④)。がん細胞の発生や悪性進展を促進する因子(⑤)や抑制する因子(⑥)が知られている。促進因子を減らし、抑制因子を増やせば、がん細胞 . . . 本文を読む
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812)地球温暖化と海洋汚染とドコサヘキサエン酸

図:地球規模の気候変動によって気温上昇、二酸化炭素の増加、紫外線照射の増加が起こっている(①)。これらの環境の変化はオメガ3多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)の産生源である微細藻類の増殖を減少し、DHA/EPAの産性能を低下する(②)。食物連鎖によって魚に蓄積するDHAとEPAが減少し(③)、食物からのDHA/EPAの摂取量が減少し、ω(オメ . . . 本文を読む
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811)酪酸菌(宮入菌)はチェックポイント阻害剤の効き目を高める

図:大腸内で食物繊維が酪酸菌で分解・発酵されて短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)が産生される(①)。短鎖脂肪酸は悪玉菌(腐敗菌)の増殖を抑え、善玉菌(有用菌)の増殖を促進する(②)。善玉菌と短鎖脂肪酸(特に酪酸)は腸内環境を良くするように腸内細菌叢の組成を変え、免疫細胞の働きを活性化する(③)。その結果、免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法の効き目を高め(④)、奏功率を上昇し延命効果を . . . 本文を読む
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810)腸内の酪酸を増やすシンバイオティクス:オクラと海藻とヨーグルトと酪酸菌

図:腸内の悪玉菌(腐敗菌)は腸内のタンパク質やアミノ酸を腐敗させて有害物質を作り(①)、体の治癒力を低下し、発がんを促進する(②)。オクラや海藻類に多く含まれる水溶性食物繊維(③)は、乳酸菌やビフィズス菌や酪酸菌によって発酵され、短鎖脂肪酸(⑤)や乳酸(⑥)を作る。短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)のうちの酪酸は遺伝子発現に作用して、がん細胞の分化誘導と細胞死誘導、細胞増殖抑制、抗炎症作用など . . . 本文を読む
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809) 漢方治療は上皮成長因子受容体チロキシンキナーゼ阻害剤の効果を高める

図:上皮成長因子受容体(EGFR)の変異を有する非小細胞肺がん患者の治療において、無増悪生存期間の中央値は、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤単独投与群(n=61)では8.8ヶ月、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤に漢方治療を併用した群(n=90)では13ヶ月であった。漢方薬の併用はEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の無増悪生存期間を有意に延長した。(ハザード比 = 0.59、95%信頼区間 = 0.33&n . . . 本文を読む
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