622)「植物のがん」の抗がん作用(その2):チャーガ

図:チャーガ(Chaga)は白樺に寄生するキノコで、「白樺のがん」とも言われる(①)。培養がん細胞や動物実験などの基礎研究でチャーガの抗がん作用が報告されており、その活性成分としてトリテルペノイド類やポリフェノール類やエルゴステロール類や多糖類などが報告されている(②)。これらの成分の総合作用によって、がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導や転移抑制、抗炎症作用、血管新生阻害作用、免疫増強作用などの . . . 本文を読む
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621)「植物のがん」の抗がん作用(その1):フジ瘤

図:日本特産のマメ科のつる性落葉低木フジ(Wisteria floribunda)の幹や枝に「フジ瘤菌」と呼ばれる細菌(Pantoea agglomerans pv. millettiae)が感染すると(①)、病原体が産生する物質によって、宿主植物の細胞が異常に増殖して瘤が形成される(②)。一方で、植物の防衛機転が働き、病原体を撃退する成分が生成される。このような宿主の植物と病原菌との熾烈な戦いと . . . 本文を読む
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620)膵臓がんの代替療法(その3):ビタミンD3とジインドリルメタンとオーラノフィン

図:がん組織内では組織傷害や細菌感染などによって膵星細胞や線維芽細胞やマクロファージが活性化されて炎症反応が起こる(①)。炎症反応で産生されるIL-1βやTNF-αや活性酸素は炎症性転写因子のNF-κBを活性化し、IL-6遺伝子の発現を亢進する(②)。炎症応答でTGFβ(Transforming Growth Factor β)とCOX-2(シ . . . 本文を読む
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619)膵臓がんの代替療法(その2):スタチンとヒストン脱アセチル化酵素阻害剤

図:低分子量Gタンパク質の一種のRhoは、GDP結合型が不活性型で(①)、受容体などからの刺激を受けてGTP結合型となって活性化され(②)、エフェクタータンパク質に作用して情報を伝達し、細胞の移動や細胞周期やアポトーシスや遺伝子発現を制御する(③)。HMG-CoA(3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA)からメバロン酸経路で産生されるゲラニルゲラニル基(④)はRhoが細胞膜の脂質に接着するとき . . . 本文を読む
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618)膵臓がんの代替療法(その1):メトホルミンとビタミンD3の相乗作用

図:膵星細胞は正常状態ではビタミンA含有脂肪滴を多く含んで静止状態になっている(①)。組織傷害や炎症刺激で膵星細胞が活性化されると、脂肪滴は消失し、α平滑筋アクチンを発現して収縮性を持つ筋線維芽細胞様の形態を示す(②)。活性化した膵星細胞は増殖因子を分泌して膵臓がん細胞の増殖や生存を促進し(③)、サイトカインやケモカインを分泌して炎症反応を亢進し、さらに線維形成を誘導する細胞外マトリッ . . . 本文を読む
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617)なぜ膵臓がんに抗がん剤や放射線や免疫療法が効かないのか?:結合組織増生と膵星細胞

図:膵星細胞は膵臓中の主要な線維芽細胞で、組織修復を促進する細胞外マトリクス・タンパク質の合成および分解に関与し、膵腺房細胞に隣接して小膵管および血管周辺に分布している。正常状態ではビタミンA含有脂肪滴を多く含んで、静止状態になっている(①)。組織傷害や炎症反応で膵星細胞が活性化されると、脂肪滴は消失し、α平滑筋アクチンを発現して収縮性を持つ筋線維芽細胞様の形態を示す(②)。活性化した . . . 本文を読む
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616)骨髄由来抑制細胞をターゲットにしたがん免疫療法

図:がん組織から産生される様々な因子が骨髄由来抑制細胞(MDSC)を動員し活性化する(①)。肥満細胞はヒスタミンなどのケミカルメディエーターを分泌してMDSCを活性化する(②)。MDSCはがん細胞を攻撃するキラーT細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)を抑制する(③)。PEA(パルミトイルエタノールアミド)は肥満細胞の活性を抑制する(④)。シメチジンはヒスタミンとヒスタミン受容体の結合を阻害してM . . . 本文を読む
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615)がんの酸化治療とフェロトーシス:アルテスネイトと高濃度ビタミンC点滴の相乗効果

図:がん細胞はトランスフェリン受容体の発現が多く、細胞内に鉄を多く取り込んでいる(①)。抗マラリア薬のアルテスネイトは分子内にエンドペルオキシド・ブリッジ(endoperoxide bridge)を有し、これは鉄イオンやヘムと反応してフリーラジカルを発生する(②)。高濃度ビタミンC点滴はがん組織やがん細胞内において過酸化水素を発生し、過酸化水素は鉄イオンと反応すると酸化作用の強いヒドロキシル・ラジ . . . 本文を読む
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614)好中球対リンパ球比(NLR)の高値はがん患者の予後不良を予測する

図:血液中の白血球は、骨髄で生成される好中球、好酸球、好塩基球、単球と、リンパ系組織で生成されるリンパ球に分類される。これらの5種類の白血球が全体の中でどれくらいの割合になるのかを示したものが白血球分画と呼ばれる(①)。体内に炎症があると、白血球分画における好中球対リンパ球比(Neutrophil-to-Lymphocyte Ratio:NLR)が高くなる。多くのがんにおいて、NLRが高いほど予後 . . . 本文を読む
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613)硫酸ヒドラジン:葬り去られた「がんの特効薬」?

図:がん細胞ではグルコース(ブドウ糖)の取込みが増え、解糖系が亢進し乳酸の産生が増えている(①)。乳酸は肝臓や腎臓やがん組織の間質細胞などで糖新生によってグルコースへ変換されて、がん細胞に再利用される(②)。がん細胞はアミノ酸のグルタミンの取込みも増えており、グルタミン酸からαケトグルタル酸に変換されてTCA回路に入り(③)、その50%くらいが乳酸に変換されると報告されている。がん細胞 . . . 本文を読む
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612)白花蛇舌草+半枝蓮+雲南重楼による抗がん作用の相乗効果

図:白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)にはウルソール酸やオレアノール酸などの五環系トリテルペノイドなどの成分による抗腫瘍活性が報告されている(①)。半枝蓮(ハンシレン)に含まれる様々なフラボノイドやアルカロイドは抗炎症作用や抗がん作用が知られている(②)。雲南重楼の根茎に含まれるサポニン類(重楼サポニン)は、がん細胞の増殖抑制や細胞死誘導などの直接的な抗がん作用が報告されている(③)。これらの3種 . . . 本文を読む
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611)死の間際まで抗がん剤治療を受けているがん患者が増えている

図:終末期(死亡2〜6か月前)に抗がん剤治療を受けると、抗がん剤治療を受けなかった場合に比べて、救急外来受診(①)や集中治療室入院(②)や気管内挿管を受ける確率が増える。ホスピスケア(③)を受ける機会を失い、自宅など患者が望んだ場所で死亡する割合が少なくなる(④)。 611)死の間際まで抗がん剤治療を受けているがん患者が増えている 【転移がんでも抗がん剤治療で治ると思っている患者が多い】 転移 . . . 本文を読む
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610)ホルモン依存性乳がんに高麗人参や当帰を使用しても問題ない:台湾医療ビッグデータからのエビデンス

図:乳がん患者は標準治療(手術、ホルモン療法、抗がん剤、放射線治療)によって様々な副作用が出現し、体力や抵抗力が低下する(①)。病状や症状や患者の体質に応じて、漢方方剤(複数の生薬を調合して作成した漢方薬)が使用される。台湾からの報告では、乳がん患者に使用頻度の高い漢方方剤として、加味逍遥散(かみしょうようさん)や天王補心丹(てんのうほしんたん)などが報告されている(②)。これらの漢方方剤には、高 . . . 本文を読む
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609)漢方薬は慢性肝炎患者の肝臓がんの発生を抑制する

図:(左)漢方薬は抗炎症作用や活性酸素消去活性や肝細胞保護作用や発がん抑制などの効果のある成分の宝庫であり(①)、これらの成分の相乗効果によって肝炎の進展を抑制し、肝機能を改善し、さらに肝臓がんの発生や治療後の再発を抑制する(②)。(右)台湾の医療ビッグデータを使用した疫学研究で、B型慢性肝炎患者で漢方薬(中医薬)を使用した患者は、漢方薬を使用しなかった患者よりも肝臓がんの発生率が低いことが報告さ . . . 本文を読む
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608)漢方治療はがん患者を延命する:台湾の医療ビッグデータからのエビデンス

図:(右)漢方治療は体力・免疫力を増強する効果と直接的な抗腫瘍作用(がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導など)によって、QOL(生活の質)の改善と延命効果がある。 (左)台湾の医療ビッグデータを使用した疫学研究で、膵臓がん患者で漢方薬(中医薬)を使用した患者は、漢方薬を使用しなかった患者よりも生存率が高いことが報告されている。漢方治療の期間が長いほど生存率が高いという用量依存性も示されている。 . . . 本文を読む
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