図:正常細胞ががん化する過程は、遺伝子が傷ついてがんへの道を歩みだす「イニシエーション(initiation)」、がん細胞の性質を獲得していく「プロモーション(promotion)」、悪性度がさらに進行する「プログレッション(progression)」という3つの段階に分けられ、遺伝子異常(DNA変異や発現異常)の蓄積によって次第に悪性度を増す方向に進展する。これを「多段階発がん」という。遺伝子変 . . . 本文を読む
図:ステージIIおよびIIIの胃がんの切除手術後にTS-1を12ヶ月間服用する術後補助化学療法により3年および5年生存率を10%程度高めることができる。しかし、12ヶ月間服用を継続できるのは全体の3分の2程度で、コンプライアンスの悪い点が問題になっている。術後1ヶ月間に起こる体重減少がTS-1継続率低下に関連していることが報告されている。すなわち、手術後の体重減少が大きいほどTS-1服用のコンプラ . . . 本文を読む
図:ミルクシスル(マリアアザミ)に含まれるシリマリンは、抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減する効果がある。さらに様々な機序で抗がん作用を示し、標準治療の抗腫瘍効果を増強する。副作用はほとんど無く、有効性は多くの臨床試験で確かめられている。サプリメントとして安価に販売されており、がんの標準治療の補完医療として有用性が高い。
270)抗がん剤の副作用を軽減し抗腫瘍効果を高めるシリマリン
【シリ . . . 本文を読む
図:低用量ナルトレキソン療法は脳内麻薬と言われる内因性オピオイド(ベータエンドルフィン、エンケファリンなど)の産生を高めて抗がん作用を発揮する。気功や瞑想、イメージ療法、鍼灸、漢方薬、適度な運動、リフレッシュ、入浴なども内因性オピオイドの産生を高める効果がある。このような内因性オピオイドの産生を増やす方法を組み合わせれば、がんに対する抵抗力や治癒力を高めることができる。
269)内因性オピオイド( . . . 本文を読む