13) 漢方薬は新陳代謝を高めて病気の治りを速める

図:体の新陳代謝は、細胞内の物質代謝と組織内の細胞回転が基礎となる。 13) 漢方薬は新陳代謝を高めて病気の治りを速める 【新陳代謝は治癒力の基礎】  体を構成する組織や細胞は絶えず栄養を取り入れて老廃物を排泄し、古い細胞は死んで新しい細胞が置き換わっています。体全体の新陳代謝が良好に行われることが体の自然治癒力を高める重要な条件の一つです。  新陳代謝という言葉は辞書(広辞苑)には「ふるいも . . . 本文を読む
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12) 抗腫瘍免疫を高める漢方治療

がんの漢方治療の最大の目的は、通常治療やがんの進行によって低下した免疫力を回復させることにあります。体の正常な機能を阻害する要因を除去し、足りない部分を補うために必要な生薬の組み合わせを考えることが漢方治療の基本です。補中益気湯などの補剤にはマクロファージの活性化、リンパ球数の増加、NK細胞活性化などの免疫増強作用が報告されています。このような作用は補中益気湯がTh1細胞を活性化することで説明されています。 . . . 本文を読む
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11)生薬のカクテル効果と相乗効果

(図)四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草・大棗・生姜)は気力の低下と胃腸のアトニー症状(緊張低下)を改善する効果がある。副作用を抑えながら、その効果を最大に高めるために6つの生薬の組み合わせが長い歴史の中で見い出された。 (11)生薬のカクテル効果と相乗効果 漢方薬において何種類もの薬物を用いて調合するのは、複合的な作用をねらってのことですが、重要なことは、病気を治す強い生薬(下薬)を主とすると . . . 本文を読む
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10)漢方薬のプラセボ効果とは

(図)西洋医学の閉鎖系と漢方医学の解放系: 漢方医学では意念(心)により「気」が影響を受け、身体的活動に作用すると考え、意念(心)は社会環境や自然との関わりにより影響されるという解放系の視点をもっている。 (10)漢方薬のプラセボ効果とは 【プラセボ効果とは】  「プラセボ効果」という現象があります。プラセボ(プラシーボ, placebo)というのは「偽薬」という意味で、偽の薬 . . . 本文を読む
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(9)漢方は経験という根拠に基づく医療

(図)西洋医学は再現性と普遍性を重視し、科学的理論と分析的・統計的手法で証明された医療を行う。一方、漢方医学は偶然性や個体差も考慮しながら、経験的に効果のある治療法を体系化してきた。 (9)漢方は経験という根拠に基づく医療 【西洋医学と漢方医学のEBMの違い】  近年、Evidence-based medicine(EBM,証拠に基づく医療)という考え方が医療現場で重視されるようになりました。 . . . 本文を読む
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(8)漢方的病態認識における二元論(陰陽・虚実・寒熱)の意義

(図)患者の証と漢方薬の作用ベクトルの関係: 図の原点が生体の歪みのない正常状態であり、寒・熱や気血水の過不足(虚実)などのバランスの崩れた状態を、原点に引き戻すような作用ベクトル(方向性)を持った漢方薬を使用する。例えばAの状態では、生体が寒証(あるいは陰証)で、気血水のいずれかが不足した状態(虚)にあるため、正常状態に戻すためには、不足した要素を補い、かつ温熱性の漢方方剤を用いる。 生 . . . 本文を読む
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