402)医薬品の再開発と適応外使用(その3):非がん治療薬を組み合わせたがん治療

図:がん治療において一つの作用機序だけでは強い抗腫瘍効果は得られない。複数の作用機序でがん細胞の増殖を阻止すると相乗的に抗腫瘍効果を高めることができる。副作用の少ない既存薬を組み合わせるがん治療法が研究されているが、そのターゲットとしてワールブルグ効果(がん細胞におけるグルコースの取込みと解糖系の亢進)、アポトーシス抵抗性(Bcl-2の発現や活性の亢進)、血管新生(血管内皮細胞増殖因子(VEGF) . . . 本文を読む
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401)医薬品の再開発と適応外使用(その2):メベンダゾール。

図:寄生虫治療に使われるメベンダゾールはチュブリン・タンパク質に結合して微小管の重合を阻害する作用によって駆虫作用を示す。微小管重合阻害剤は抗がん剤としても使用されており、実際にメベンダゾールががん細胞の細胞分裂を阻害する作用により抗腫瘍効果を発揮することが動物実験や臨床例で確認されている。さらに血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の受容体(VEGFR-2)の活性化を阻害して血管新生を阻害する作用も報 . . . 本文を読む
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400) 医薬品の再開発と適応外使用(その1): Drug Repositioningとは

図:がん治療薬以外の既存の治療薬や、がん以外の疾患を対象に開発されて臨床試験で開発中止になった薬物を対象に、それらの薬物の抗がん活性を検討してがん治療薬を探索する研究が行われている。他の治療薬として開発された(あるいは臨床試験で効果が証明されずに開発中止になった)薬物から目的外の薬効を探索して別の疾患の治療薬を開発する手法を医薬品の再開発(Drug RepositioningあるいはDrug Re . . . 本文を読む
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399)水素ガス吸入の間質性肺炎予防効果。

図:抗がん剤治療や胸部の放射線治療は、ヒドロキシル・ラジカル(・OH)の発生によって肺胞上皮細胞を傷害し、さらに肺間質組織の酸化傷害や炎症によって肺胞壁の浮腫や炎症細胞の浸潤が起こって間質性肺炎となる。さらに炎症が持続すると間質の線維化(結合組織の増加)が進行して肺線維症となる。間質性肺炎や肺線維症の発症は放射線治療や抗がん剤治療の重篤な副作用となる。分子状水素(H2)はヒドロキシル・ラジカル消去 . . . 本文を読む
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398)糖質制限は抗がん剤治療による老化促進を予防する

図:(左)乳がんの補助化学療法を受けた患者の末梢血T細胞の老化関連マーカーを測定すると、細胞の老化に伴って細胞内発現量が多くなるp16INK4aとARF遺伝子の発現と老化関連のサイトカイン(VEGFAとMCP1)の増加が認められた。その増加の程度は細胞の老化が10~15年間分の促進に相当していた。(右)正常なヒト胎児肺線維芽細胞(正常細胞)と、この細胞にがん遺伝子を導入して作成した不死化細胞(がん . . . 本文を読む
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