図:半枝蓮はミトコンドリアに作用してミトコンドリアからの活性酸素の産生を高める。活性酸素によってDNAがダメージを受けるとポリADPリボース合成酵素(PARP)の活性が亢進し、NAD+(酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が枯渇する。NAD+が枯渇すると解糖系は進まなくなる。活性酸素の産生増加はミトコンドリアにおける酸化的リン酸化を阻害する。つまり、半枝蓮は解糖系と酸化的リン酸化の両方を阻 . . . 本文を読む
図:酵母や筋肉は、酸素が無い条件では発酵によってエネルギー(ATP)を生成するが、酸素がある条件では好気的な代謝(呼吸)によってATPを生成する。がん細胞は酸素があっても無くても、酸素を使わない嫌気性解糖系でATPを生成する。がん細胞とは「嫌気的な生き物」である。 302)がん細胞が酸素を嫌う理由 【酵母は酸素があればアルコールを作らない】 日本酒やビールやワインなどアルコールの醸造には酵母が . . . 本文を読む
図:クルミの実にはω3不飽和脂肪酸のα-リノレン酸が多く含まれ、さらに多くのビタミンやミネラル、ポリフェノール、フィトステロール、カロテノイドなど抗がん作用のある成分が多く含まれる。動脈硬化や心臓疾患を予防する効果が臨床試験で明らかになっており、がんの予防や治療においても有用な効果を示すことが報告されている。
301)がん治療に役立つ食材(17):クルミ
【クルミの抗がん作用】
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図:ヒドロキシメチルグルタリル-CoA(HMG-CoA)からメバロン酸に変換するHMG-CoA還元酵素を阻害すると、コレステロール合成の抑制だけでなく、がん細胞の増殖を抑える効果も得られる。一方、HMG-CoAはHMG-CoAリアーゼによってアセト酢酸に変換される。AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)はHMG-CoAの活性を阻害するので、AMPKを活性化するメトホルミンもHMG-CoA還元酵 . . . 本文を読む
図:カワラタケ・霊芝・メシマコブのようなキノコ系生薬、抗がん作用のある生薬の半枝蓮・黄耆・ウコン、抗がん作用のある天然成分のジインドリルメタンやケルセチンという組合せは、漢方薬やサプリメントを使ったがん治療で良く使用されている。これらの生薬や成分を組み合わせたサプリメントが、動物実験で、トリプルネガティブの乳がんの転移を抑制する効果が報告されている。 299)ハーブ系サプリメントのBreastD . . . 本文を読む