389)糖尿病と糖質制限・ケトン食とSGLT-2阻害薬

図:尿中のグルコースの再吸収を行うSGLT-2(sodium glucose cotransporter-2;ナトリウム・グルコース共役輸送体-2)を阻害して尿中にグルコースを排出して血糖を下げるSGTL-2阻害剤が糖尿病治療の新薬として最近使用されるようになった。SGLT-2阻害剤が血糖コントロールや体重減少に有効であることは、糖質を取らない糖質制限や超低糖質ケトン食が血糖コントロールや体重減少 . . . 本文を読む
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388)ケトン食のダイエット効果

図:超低糖質食と高脂肪食を組み合わせた「超低糖質ケトン食(very low-carbohydrate ketogenic diet)はケトン体の産生を増やすことが目的の食事であり、顕著なダイエット(体重減量)効果が多くの臨床試験で確認されている。その作用機序として、①糖質摂取量が少ないとインスリンの分泌が減少し、肝臓では糖新生が亢進する。糖質摂取が無い状況では1日に60-65gのグルコ . . . 本文を読む
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387)D-グルコサミンの寿命延長作用と抗がん作用

図:アミノ糖のグルコサミンには様々な機序による抗腫瘍効果が報告されている。グルコサミンはインスリン様成長因子-1(IGF-1)受容体の分解を促進してPI3K/Akt/mTORC1シグナル伝達系を阻害する(①)。がん細胞の細胞周期のG1期からS期への移行を阻害して細胞増殖を阻害する(②)。グルコースの解糖系を阻害することによってATP産生を阻害する(③)。小胞体の . . . 本文を読む
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386)認知症を改善するケトン食

図:ケトン体のβヒドロキシ酪酸はアセト酢酸に変換されてグルコースの代替エネルギー源となる。ケトン体は神経細胞のミトコンドリアを増やし、ミトコンドリア機能を正常化してミトコンドリアにおける活性酸素の産生を減らし、酸化ストレスを軽減する。ケトン体はアポトーシスの過程を阻害することによって神経細胞死を抑制し、神経細胞を保護する。βヒドロキシ酪酸はクラス1ヒストン脱アセチル化酵素阻害作 . . . 本文を読む
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385)ケトン体の健康作用と抗がん作用

図:脳はグルコースとケトン体をエネルギー源として利用できるが、糖質を十分に摂取している間はケトン体は産生されないため主にグルコースがエネルギー源となる。(左図)グリコーゲンは肝臓(~100g)と筋肉組織(~400g)に貯蔵されており、半日から1日程度の絶食では、まず体内に貯蔵されたグリコーゲンが分解されてできるグルコースと、グリセロール(脂肪組織に貯蔵された中性脂肪がリパーゼによって脂肪酸とグリセ . . . 本文を読む
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