406)ケモカイン受容体CXCR4の阻害をターゲットにしたがん治療(その1)

図:ケモカイン受容体CXCR4はGタンパク質に共役した7回膜貫通型の受容体で、これにケモカインCXCL12が結合することによって細胞内のシグナル伝達系が活性化されて、細胞の移動や増殖が亢進する。多くのがん細胞においてCXCR4が過剰に発現していることが明らかになっており、これが転移や増殖を促進している。ミルクシスル(マリアアザミ)の種子に含まれサプリメントとして利用されているシリビニンにCXCR4 . . . 本文を読む
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405)匙を投げられてからのがん治療

図:がん細胞は正常細胞と異なる特性を多く持っている。がん細胞に特徴的な性質をターゲットにするとがん細胞の増殖を抑え、死滅させることができる。図に示した医薬品やサプリメント以外にも有効なものは数多く存在する。これらを組み合わせることによってがん細胞の増殖を抑制する研究が行われている。 405)匙を投げられてからのがん治療 【標準治療は進行がんの治療をしたがらない】個々のがん患者さんの状況には大き . . . 本文を読む
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404)スタチンとヒドロキシクエン酸を使ったがん治療

図:がん細胞ではグルコースの取込みと解糖系が亢進し、乳酸の産生が増えている(ワールブルグ効果)。ピルビン酸をアセチルCoAに変換するピルビン酸脱水素酵素の活性を高めてミトコンドリアでの代謝を活性化するとがん細胞の増殖を抑制できる。ピルビン酸脱水素酵素を活性化する物質としてαリポ酸やジクロロ酢酸ナトリウムがある(①)。TCA回路で生成されたクエン酸はアセチルCoAに変換されて . . . 本文を読む
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403)骨髄由来抑制細胞による免疫力低下を阻止する方法

図:がん組織内ではマクロファージなどの炎症細胞やがん細胞は相互に作用して活性化しあい、それぞれの細胞内でシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現と活性が亢進している。COX-2はプロスタグランジンE2(PGE2)の産生を増やし、炎症細胞からは活性酸素が産生される。PGE2と活性酸素は、免疫担当細胞(樹状細胞、リンパ球、NK細胞など)の働きを抑制する。一方、PGE2は骨髄由来抑制細胞を動員しがん . . . 本文を読む
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