824) c-Mycをターゲットにしたがん治療(その1):Wnt/βカテニン経路とAkt/mTORC1経路の阻害

図:β-カテニン(β-cat)は細胞間接着結合部分に局在し, 膜貫通型の接着タンパクであるE-カドヘリンに結合し、カドヘリンとアクチン細胞骨格との連結を助けている(①)。E-カドヘリンと会合していないβ-カテニンはリン酸化され、ユビキチン化を受けて最終的にプロテアソームで分解される(②)。Wntは細胞膜上のFrizzled(7回膜貫通型受容体)と共役受容体である1回膜 . . . 本文を読む
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823)ラパマイシンとカロリー制限模倣薬の併用によるがん代替療法

図:インスリン/インスリン様成長因子-1(IGF-1)受容体が活性化されると(①)、RAS/MAPKシグナル伝達系(②)およびPI3キナーゼ(PI-3K)/Akt/ mTORC1シグナル伝達系(③)を活性化し、栄養素取込みやエネルギー産生、細胞分裂・増殖、細胞生存、抗がん剤抵抗性、血管新生などを亢進して(④)、がん細胞の増殖を促進する(⑤)。2-デオキシ-D-グルコース(2-DG;⑥)が細胞内でリ . . . 本文を読む
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822) 発酵豆乳(豆乳ヨーグルト)はトリプル・ネガティブ乳がんの増殖を抑制する

図:豆乳(①)には配糖体のゲニスチン(②)が多く含まれる。乳酸菌を使って豆乳を発酵させると(③)、豆乳ヨーグルトを作れる(④)。乳酸菌のβ-グルコシダーゼによってゲニスチンの糖鎖が除去されるとアグリコンのゲニステインに変換される(⑤)。ゲニステインには様々な機序による抗がん作用がある(⑥)。乳がんに対して、がん発生・再発の予防、抗がん剤感受性亢進、ホルモン剤感受性増強、がん細胞の増殖抑制 . . . 本文を読む
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821)乳がん治療におけるドコサヘキサンエン酸(DHA)の有効性

図:オメガ3系多価不飽和脂肪酸(あるいはn-3系多価不飽和脂肪酸)のα-リノレン酸(①)は亜麻仁油や紫蘇油(エゴマ油)やクルミに多く含まれる(②)。エイコサペンタエン酸(③)とドコサヘキサエン酸(④)は微細藻類(⑤)や魚類(⑥)に多く含まれるが植物油には含まれない。α-リノレン酸を摂取すると一部はエイコサペンタエン酸に変換される(⑦)。しかしドコサヘキサエン酸への変換は極め . . . 本文を読む
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820)末期がんの抗がん剤治療は苦しむだけで延命効果はなく、死を早めることも多い

図:転移のある非小細胞肺がん患者において、終末期(死亡する30日以内)に抗がん剤治療を受けた患者の生存期間の中央値は4ヶ月であるのに対して(①)、終末期に抗がん剤治療を受けていない患者の生存期間中央値は9ヶ月であった(②)。終末期近くの緩和的抗がん剤治療の使用は、緩和ケアへのアクセスを減少し、病院で死亡する率を上昇した(③)。終末期に抗がん剤治療を受けていない患者は緩和ケアを早期から受け、ホスピス . . . 本文を読む
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