672) 2-デオキシ-D-グルコースとメトホルミンとケトン食の相乗的抗がん作用

図:糖質の多い食事は血糖を高め、インスリン/インスリン様成長因子-1(IGF-1)受容体のチロシンキナーゼ・ドメインのチロシン残基のリン酸化を介して(①)、RAS/MAPKシグナル伝達系(②)およびPI3キナーゼ(PI-3K)/Akt/ mTORC1シグナル伝達系(③)を活性化し、栄養素取込みやエネルギー産生、細胞分裂・増殖、細胞生存、抗がん剤抵抗性、血管新生などを亢進して(④)、がん細胞の増殖を . . . 本文を読む
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671)断酒薬ジスルフィラムはがん幹細胞の抗がん剤感受性を高める

図:がん組織にはがん幹細胞と呼ばれる細胞が存在して、通常のがん細胞(成熟がん細胞)を供給しながらがん組織を構成している(①)。成熟がん細胞は抗がん剤で死滅しやすい(②)。しかし、がん幹細胞は死滅しにくいので抗がん剤治療で生き残る(③)。がん幹細胞は腫瘍形成能を持つので、生き残ったがん幹細胞が増殖して、抗がん剤治療を繰り返すと抗がん剤抵抗性のがん幹細胞が増え、さらに腫瘍は増大する(④)。ジスルフィラ . . . 本文を読む
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670)低酸素誘導因子-1(HIF-1)をターゲットにしたがん治療

図:活性化した炎症細胞から産生される炎症性サイトカインのIL-6は受容体を介してSTAT3を活性化し(①)、低酸素誘導因子-1(HIF-1)の転写を亢進する(②)。増殖因子や成長因子によるシグナルはPI3K/Aktシグナル伝達系を介してmTORC1(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1)を活性化する(③)。mTORC1はリボソームの生合成を促進するS6Kをリン酸化して活性化して蛋白質合成を促進 . . . 本文を読む
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669)オーラノフィンとセレコキシブの併用による抗がん作用の増強

図:がん細胞はグルコース・トランスポーター1(GLUT1)からのグルコースの細胞内取り込みが増えている。細胞内に取り込まれたグルコースはヘキソキナーゼでグルコース6-リン酸に変換され(①)、解糖系でピルビン酸まで代謝されたあと、乳酸脱水素酵素(LDH)で乳酸になる(②)。この解糖系では1分子のグルコースから2分子のATPが産生される(③)。ミトコンドリアに入ったピルビン酸はピルビン酸脱水素酵素(P . . . 本文を読む
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