435)アマゾンの秘薬コパイバ(Copaiba)とβ-カリオフィレン

図:アマゾン川流域ではコパイバと呼ばれるCopaifera属の木に傷をつけて流れ出る樹液が、古くから病気の治療に利用されている。この天然の樹液には精油と樹脂が含まれ、精油の主成分はセスキテルペンのβ-カリオフィレンである。β-カリオフィレンはカンナビノイド受容体タイプ2(CB2)の選択的アゴニストであり、抗炎症作用や鎮痛作用や抗がん作用が知られている。コパイバ・オイルに含まれるその他の精油成分など . . . 本文を読む
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434) β-カリオフィレンのカンナビノイド受容体CB2活性化作用

図:カンナビノイド受容体タイプ2(CB2)はGタンパク質共役型受容体(7回膜貫通型受容体)で、リガンドが結合すると三量体のGタンパク質の活性化を介して、特有のシグナル伝達経路によって抗炎症作用や鎮痛作用や抗がん作用などの作用を示す。黒こしょうなどの香辛料や大麻草の精油に多く含まれるβ-カリオフィレンというセスキテルペンはCB2の選択的アゴニストであることが報告されている。 434) β-カリオフ . . . 本文を読む
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433)「麻の実」:植物界で人間の健康に最も有用な食品

図:大麻草(Cannabis sativa)の種子である「麻の実(hemp seed)」は、タンパク質が種実類の中では最も多く、消化のよい良質のタンパク質が約30%含まれる。脂質は飽和脂肪酸が少なく、多価不飽和脂肪酸が多く含まれ、多価不飽和脂肪酸のω-6:ω-3の比率は、健康に最も理想的と言われている約3である。食物繊維(主に不溶性食物繊維)が多く、ミネラルも豊富に含まれて . . . 本文を読む
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432)がん検診による過剰診断と過剰治療

図:がんによって進行の速度は異なる。①増殖の早い(Fast)がんは、早期に症状がでて死に至る。②増殖の遅い(Slow)がんは、症状が出て死に至るまでに長い年月がかかる。③増殖が非常に遅い(Very Slow)がんは、がんによる症状が出るレベルに増大する前に他の原因で死亡する。④病理学的にがん細胞の特徴を示しても、ある一定の大きさから増大しない(Non . . . 本文を読む
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