260) 生姜に含まれるショウガオールの抗がん作用

図:ショウガ(生姜)は食品や香辛料として使われるだけでなく、様々な薬効を利用して漢方薬やサプリメントとしても使用頻度が高い。がん治療に役立つ効能も多くもっている。漢方薬の原料(生薬)として使うときはショウガ(生姜)を乾燥させた後に細切し、これをショウキョウ(生姜)という。ショウガを蒸して加熱処理した後に乾燥し飴色になったものをカンキョウ(乾姜)という。生の生姜に多く含まれるジンゲオールは、乾燥や加 . . . 本文を読む
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259)がん治療における酸化ストレスの2面性

図:活性酸素は好中球やマクロファージによる生体防御や、放射線や抗がん剤によるがん治療に利用される。一方、これらの活性酸素は生体に酸化障害というダメージを与え、免疫力や臓器機能の低下やがんの発生・再発の促進を引き起こす。抗酸化剤は活性酸素の害を抑制する効果がある。高濃度ビタミンC点滴やアルテスネイトやジクロロ酢酸ナトリウムはがん細胞に比較的特異的に酸化ストレスを与えて治療効果を発揮し、副作用の少ない . . . 本文を読む
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258)水素分子(H2)の抗酸化作用

図:不対電子をもつ原子や分子はフリーラジカルと呼ばれ、他の物質から電子を奪おうとする。電子を奪われた物質は酸化されたことになる。電子を与えることのできる物質(ビタミンCやポリフェノールなど)は物質の酸化を防ぐことができる(抗酸化作用)。水素は活性酸素のうち細胞障害作用の最も強いヒドロキシラジカルのみを消去し、細胞機能にも関与しているスーパーオキシドや過酸化水素は消去しないことが示されている。また、 . . . 本文を読む
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257)混合診療はなぜ認められないのか

図:保険診療では、医療費(治療費)の一部は保険で支払われる(A)。保険外診療(自由診療)では全ての費用は自己負担になる。保険診療と保険外診療を別々の医療機関で受ければ、保険適用分は保険給付が受けられる(B)。同じ医療機関で保険診療と保険外診療を同時に受けると「混合診療」になり、混合診療禁止の規則のため、保険適用部分も自己負担になる(C)。混合診療を解禁すると、自由診療の比率が増大して、国民皆保険制 . . . 本文を読む
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