721)時を戻そう(その2): NAD+前駆体の補充による免疫老化と炎症加齢の阻止

図:加齢に伴ってリンパ球(T細胞やB細胞など)や貪食細胞(マアクロファージや樹状細胞など)などの免疫細胞の機能が低下し(①)、この免疫老化(Immunosenescence)によって感染症に罹りやすくなり、さらに感染が持続(遷延化)しやすくなる(②)。持続的感染はさらに免疫機能を低下させ、悪循環を形成して免疫老化がさらに進行する(③)。持続的感染は持続的な炎症反応(慢性炎症)を引き起こして、炎症性 . . . 本文を読む
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720)時を戻そう(その1):NAD+前駆体とプテロスチルベンとメトホルミン

図:ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD+)の前駆体のニコチンアミド・モノヌクレオチドやニコチンアミド・リボシドの補充はNAD+/NADH比を高め(①)、サーチュイン1を活性化する(②)。メトホルミンとプテロスチルベンはAMP/ATP比を高め(③)、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化し(④)、AMPKはサーチュイン1を活性化する(⑤)。サーチュイン1はLKB1の活性化を . . . 本文を読む
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719)ニコチンアミド・リボシドとジクロロ酢酸は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を抑制する:ミトコンドリアの活性化をターゲットにしたALS治療と抗老化治療

図:老化すると全身の細胞のミトコンドリアの量と機能が低下し、筋肉量の減少や心臓機能の低下や神経細胞の変性・細胞死(=認知症)を引き起こす。さらに、膵臓のβ細胞のミトコンドリア機能が低下するとインスリンの分泌が低下して糖尿病を引き起こし、リンパ球などの免疫細胞の機能低下も起こる(①)。ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD+)の前駆体のニコチンアミド・リボシドの補充はNAD+/N . . . 本文を読む
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718)プテロスチルベン(Pterostilbene)の抗がん作用(その3):小胞体ストレス誘導作用

図:小胞体で折り畳み不全のタンパク質が増えると小胞体ストレスが誘導される(①)。小胞体ストレスに対して、小胞体ストレス応答が誘導され(②)、タンパク質合成を抑制して小胞体負荷を軽減したり、シャペロンタンパク質によってタンパク質の折り畳みの正常化を促進する(③)。さらにユビキチン-プロテアソーム系(④)やオートファジー(⑤)によって異常タンパク質を分解することによって小胞体ストレスを軽減する。このよ . . . 本文を読む
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717)プテロスチルベン(Pterostilbene)の抗がん作用(その2):テロメラーゼ阻害作用とc-Myc阻害剤との相乗効果

図:染色体DNAの末端部分にはTTAGGGという配列が多数繰り返されたテロメアという構造が存在する(①)。正常細胞では細胞分裂のたびにテロメアが短縮し(②)、その短縮が限界に達するとDNAの複製ができなくなり、細胞はもはや分裂することが出来ず、細胞死を引き起こす(③)。多くのがん細胞ではテロメラーゼの発現と活性が亢進しており(④)、テロメアを再生することによって無限の分裂能(不死化)を獲得している . . . 本文を読む
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