342)がんとケトン食:CBN番組「the 700 Club」から

図:CBNテレビの看板番組「the 700 Club」の2012年12月12日の番組では、「Starving Cancer: Ketogenic Diet A Key To Recovery」というタイトルで、がんのケトン食療法が紹介された。司会はPat RobertsonでリポートはLorie Johnsonで、進行がんをケトン食で克服したハットフィールド氏の話や、ケトン食の抗がん作用を研究して . . . 本文を読む
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341)抗がん剤/放射線+2-デオキシグルコース→抗腫瘍免疫誘導

図:2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はグルコース(ブドウ糖)の2位のOHがHに変わっているグルコース類縁物質で、グルコースと同様にグルコーストランスポーター(GLUT1)によって細胞内に取り込まれてヘキソキナーゼで2-DG-6リン酸になるが、それから先の解糖系には進めない。さらに2-DG-6リン酸はヘキソキナーゼを阻害するので、解糖系でのATP産生を阻害する。さらに、2-DGは小胞体でのタ . . . 本文を読む
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340)大豆製食品は乳がんの再発率と死亡率を低下させる

図:女性ホルモンのエストロゲンは、乳腺細胞や乳がん細胞の細胞膜にあるエストロゲン受容体に結合して増殖を刺激する。大豆イソフラボン(ゲニステイン、ダイゼインなど)はエストロゲンと構造が類似し、エストロゲン受容体に結合するが、エストロゲン様作用を示す場合とエストロゲン作用を阻害(拮抗)する作用を示す2面性を持っている。昔は、乳がん患者の大豆製食品の摂取を禁止する意見もあったが、最近の複数のコホート研究 . . . 本文を読む
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339)膠芽腫(グリオブラストーマ)とFoxO3a

図:膠芽腫(グリオブラストーマ)が再発しやすいのは、がん幹細胞が抗がん剤や放射線治療に抵抗性を示すためである。グリオブラストーマの幹細胞のFoxO3aという転写因子を活性化すると、グリオブラストーマ幹細胞の分化が誘導され、成熟がん細胞と同じように抗がん剤や放射線で死滅しやすくなり、腫瘍形成能を失うので、腫瘍を消滅できるという報告がある。グリオブラストーマ幹細胞のFoxO3aを活性化する方法として、 . . . 本文を読む
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338)2-デオキシ-D-グルコース+メトホルミン+牛蒡子+糖質制限/ケトン食の抗がん作用

図:2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はヘキソキナーゼを阻害してグルコースの解糖系での代謝を阻害し、さらにペントース・リン酸経路でのNADPH や核酸合成も阻害する。2-DGは糖タンパクの糖鎖にグルコースやマンノースの代わりに取り込まれると糖鎖の異常によって小胞体ストレスが生じる。過剰の小胞体ストレスは細胞死(アポトーシス)を引き起こすが、がん細胞は小胞体ストレス応答によってアポトーシスを阻 . . . 本文を読む
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