641)トコトリエノールの抗がん作用(その3):浸潤・転移の抑制

図:炎症や酸化ストレスや増殖因子など様々な刺激で活性化されたIκBキナーゼβ(IKKβ)は(①)転写因子のNF-κBを活性化して(②)、がん細胞の増殖や浸潤・転移や細胞死抵抗性に関連する遺伝子発現を促進する(③)。ウロキナーゼ型プラスミノゲン・アクチベータ(uPA)と結合するウロキナーゼ型プラスミノゲン・アクチベータ受容体(uPAR)ががん細胞の細胞膜に . . . 本文を読む
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640)トコトリエノールの抗がん作用(その2):がん関連の多様な分子をターゲットとする

図:トコトリエノールは環式構造のクロマンにつくメチル基(CH3)の位置によってアルファ (α)、 ベータ (β)、ガンマ (γ)、 デルタ (δ)に分けられる。クロマン構造にそれぞれ炭素数16個からなる側鎖が付いており、3個の二重結合を持ち、イソプレノイドになっている。このイソプレノイド側鎖を持つトコトリエノールはがん細胞の増殖と生存を促進する多彩な分 . . . 本文を読む
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639)トコトリエノールの抗がん作用(その1):HMG-CoA還元酵素の分解を促進し、スタチンの抗腫瘍活性を増強する

図:グルコースの解糖や脂肪酸のβ酸化で産生されたアセチルCoA(①)は、アセトアセチルCoAを経て3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル補酵素A(HMG-CoA)に変換される(②)。HMG-CoAはHMG-CoA還元酵素によってメバロン酸に変換され(③)、メバロン酸からゲラニル・ピロリン酸(④)、ファルネシル・ピロリン酸(⑤)が合成され、さらにコレステロールが合成される(⑥)。ファルネシル . . . 本文を読む
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638) 植物に含まれるイソプレノイドはスタチンの抗腫瘍効果を増強する

図:アセチルCoAからコレステロールを合成するメバロン酸経路においては、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル補酵素A(HMG-CoA)がHMG-CoA還元酵素によってメバロン酸に変換される反応からスタートし、このHMG-CoA還元酵素がメバロン酸経路の律速酵素になっている(①)。メバロン酸からゲラニル・ピロリン酸(②)、ファルネシル・ピロリン酸(③)が合成され、さらにコレステロールが合成される(④ . . . 本文を読む
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