811)酪酸菌(宮入菌)はチェックポイント阻害剤の効き目を高める

図:大腸内で食物繊維が酪酸菌で分解・発酵されて短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)が産生される(①)。短鎖脂肪酸は悪玉菌(腐敗菌)の増殖を抑え、善玉菌(有用菌)の増殖を促進する(②)。善玉菌と短鎖脂肪酸(特に酪酸)は腸内環境を良くするように腸内細菌叢の組成を変え、免疫細胞の働きを活性化する(③)。その結果、免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法の効き目を高め(④)、奏功率を上昇し延命効果を . . . 本文を読む
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810)腸内の酪酸を増やすシンバイオティクス:オクラと海藻とヨーグルトと酪酸菌

図:腸内の悪玉菌(腐敗菌)は腸内のタンパク質やアミノ酸を腐敗させて有害物質を作り(①)、体の治癒力を低下し、発がんを促進する(②)。オクラや海藻類に多く含まれる水溶性食物繊維(③)は、乳酸菌やビフィズス菌や酪酸菌によって発酵され、短鎖脂肪酸(⑤)や乳酸(⑥)を作る。短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)のうちの酪酸は遺伝子発現に作用して、がん細胞の分化誘導と細胞死誘導、細胞増殖抑制、抗炎症作用など . . . 本文を読む
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809) 漢方治療は上皮成長因子受容体チロキシンキナーゼ阻害剤の効果を高める

図:上皮成長因子受容体(EGFR)の変異を有する非小細胞肺がん患者の治療において、無増悪生存期間の中央値は、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤単独投与群(n=61)では8.8ヶ月、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤に漢方治療を併用した群(n=90)では13ヶ月であった。漢方薬の併用はEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の無増悪生存期間を有意に延長した。(ハザード比 = 0.59、95%信頼区間 = 0.33&n . . . 本文を読む
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808) 七叶一枝花(Paris polyphylla)の抗がん作用

図:七叶一枝花(Paris polyphylla)は中国やインドやチベットなどに分布するユリ科の多年草で、その根茎はがんや感染症や蛇咬傷など様々な病気の治療に古くから使用されている。抗がん作用を示す成分としてステロイドサポニンのpolyphyllin Dが最も研究されている。さらにDiosgenin、Paris saponins I, II, VI, VII, Hなど多くの成分に、がん細胞の増殖・ . . . 本文を読む
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807) 魚油はがん患者の悪液質を改善する

図:がん細胞は周囲の正常組織を破壊し、炎症反応を引き起こす(①)。抗がん剤や放射線治療はがん組織だけでなく正常組織にもダメージを与えて炎症反応を増悪する(②)。組織破壊とそれに伴う炎症反応はIL-1、 IL-6、 TNF-αなどの炎症性サイトカインやプロスタグランジンE2の産生を増やし(③)、食欲低下や栄養障害や体重減少を引き起こしてがん性悪液質を引き起こす(④)。ドコサヘキサエン酸( . . . 本文を読む
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806)再利用薬を用いた胆道がんの治療

図:肝臓で作られる胆汁を十二指腸に運ぶ通路を胆道と言う。胆道にできるがんを胆道がんと言い、発生する場所によって肝内胆管がん、肝門部胆管がん、胆管がん、胆嚢がんなどに分けれ、発生する場所によって症状や手術法が異なる。しかし、がん細胞の性状は同様であり、抗がん剤治療に使われる薬剤やその効果(感受性)は似ている。すなわち、使用できる抗がん剤の種類は少なく、抗がん剤は効果が出にくい特徴がある。胆道がんの多 . . . 本文を読む
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805)がん細胞のフェロトーシス誘導(その4):まとめ

図:シスチン・トランスポーターはシスチン/グルタミン酸交換輸送体とも呼ばれ、細胞内のグルタミン酸との交換により細胞外のシスチン(Cystine)を細胞内に輸送する(①)。シスチンはグルタチオンの構成成分であるシステイン(Cysteine)が2個結合したアミノ酸で、シスチンが細胞内に取り込まれると、システインに変換されて還元型グルタチオン(GSH)の合成が増える(②)。グルタチンペルオキシダーゼ4( . . . 本文を読む
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804)がん細胞のフェロトーシス誘導(その3):多価不飽和脂肪酸(DHA/EPA )

図:食事(①)からのドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は細胞膜に取り込まれる(②)。多価不飽和脂肪酸は酸化を受けやすいので、がん細胞内で鉄介在性に活性酸素の産生が高まると(③)、脂質の過酸化によって細胞は酸化傷害を受け(④)、フェロトーシスの機序で死滅する(⑤)。抗がん剤、放射線照射、アルテスネイト、鉄剤、高濃度ビタミンC点滴、スルファサラジン、ジクロロ酢酸ナトリウムはが . . . 本文を読む
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803)がん細胞のフェロトーシス誘導(その2):アルテスネイトと高濃度ビタミンC点滴との相乗効果

図:がん細胞はトランスフェリン受容体の発現が多く(①)、細胞内に鉄を多く取り込んでいる(②)。抗マラリア薬のアルテスネイトは分子内にエンドペルオキシド・ブリッジ(endoperoxide bridge)を有し、これは鉄イオンやヘムと反応してフリーラジカルを発生する(③)。高濃度ビタミンC点滴はがん組織やがん細胞内において過酸化水素を発生し、過酸化水素は鉄イオンと反応すると酸化作用の強いヒドロキシル . . . 本文を読む
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802)がん細胞のフェロトーシス誘導(その1):アルテスネイト+スルファサラジン+メトホルミン+ジスルフィラム+オーラノフィン+鉄剤の相乗効果

図:鉄はトランスフェリン(TF)に結合して全身を循環している。1分子のトランスフェリンは3価の鉄イオン(Fe3+)を2個運搬できる(①)。がん細胞はトランスフェリン受容体(TFR)を多く発現している。細胞膜に存在するトランスフェリン受容体に3価鉄イオンを結合したトランスフェリンが結合すると、この複合体はエンドサイトーシス (Endocytosis)によって細胞内に取り込まれる(②)。エンドソーム( . . . 本文を読む
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801)ドコサヘキサエン酸(DHA)補充は、抗がん剤治療の副作用を軽減し、生存率を高める

図:抗がん剤によってがん組織や正常組織がダメージを受けると、ダメージを受けた組織は炎症反応が誘発される(①)。マクロファージやリンパ球やがん細胞から炎症性サイトカインが産生される(②)。これらの炎症性サイトカインは肝臓に作用して炎症反応のCRP(C反応性タンパク質)の産生を亢進し(③)、骨髄に作用して白血球増加や貧血を引き起こす(④)。さらに、末梢神経に作用してしびれや疼痛の原因にもなる(⑤)。大 . . . 本文を読む
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800) がん細胞のPD-1(Programmed death-1)リガンド(PD-L1)の発現を抑制する方法(その2):メトホルミンとメラトニンとニトロキソリン

図:がん細胞から放出されたがん抗原(①)は、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に取込まれ(②)、ペプチドに分解されて抗原ペプチドとして抗原提示細胞上のMHC(major histocompatibility complex:主要組織適合抗原複合体)に提示される(③)。MHCはがん抗原を介してCTL(細胞傷害性T細胞)上のTCR(T細胞受容体)と反応してCTLを活性化する(④)。CTLは活性 . . . 本文を読む
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799) がん細胞のPD-1(Programmed death-1)リガンド(PD-L1)の発現を抑制する方法(その1):イベルメクチンとカンナビジオールのPAK-1阻害作用

図:受容体型チロシンキナーゼ(インスリン受容体、IGF-1受容体、EGF受容体、PDGF受容体、VEGF受容体など)およびGタンパク質共役型受容体(G protein coupled receptor : GPCR)からのシグナル(①と②)は、RASおよびPI3Kを活性化し(③)、GDP/GTP交換反応を促進するGEF(guanine-nucleotide exchange factors)の作用 . . . 本文を読む
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798)食事から摂取する脂肪を変えれば、がん細胞も変わる

図:脂肪酸は飽和脂肪酸(①)と不飽和脂肪酸(②)に分けられ、多価不飽和脂肪酸にはオメガ3系とオメガ6系がある(③)。飽和脂肪酸とオメガ6系不飽和脂肪酸は、がん細胞の増殖・転移、抗がん剤抵抗性、悪性化進展、血管新生を促進し(④)、オメガ3系不飽和脂肪酸とオレイン酸は抑制する(⑤)。がん細胞の増殖を促進する脂肪を減らし、がん細胞の増殖を抑制する脂肪の摂取を増やせば、がんは縮小し、消滅する。 798) . . . 本文を読む
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797)オメガ3系不飽和脂肪酸の抗がん作用(その2):オリーブオイルとの相乗効果

図:オリーブオイル(①)に含まれる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸やその他多くの成分(②)には、抗酸化・抗炎症作用や抗菌・抗がん作用や免疫増強作用などが報告されており(③)、これらの相乗効果によって、がんや循環器疾患や感染症や炎症性疾患を予防・治療する効果を発揮すると考えられている(④)。亜麻仁油・紫蘇油・クルミ・魚油にはω3系不飽和脂肪酸が多く含まれる(⑤)。ドコサヘキサエン酸(DHA) . . . 本文を読む
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