423)魚油とヒドロキシクエン酸と中鎖脂肪ケトン食

図:がん細胞ではグルコースの取込みと解糖系が亢進し、乳酸の産生が増えている(①)。TCA回路で生成されたクエン酸はアセチルCoAに変換されて脂肪酸の合成に使われる(②)。クエン酸をアセチルCoAに変換するATPクエン酸リアーゼを阻害すると、がん細胞で亢進している脂肪合成を抑制できる。ATPクエン酸リアーゼの阻害剤としてヒドロキシ・クエン酸がある(③)。さらにヘキソキナーゼを阻害する2-デオキシグル . . . 本文を読む
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422)高身長は発がんリスクを高める

図:高身長は発がんのリスクを高め、寿命を短くすることが報告されている。そのメカニズムは様々ある。まず、成長期に成長ホルモンやインスリン様成長因子の産生や活性が高かったり、栄養過剰な場合に成長が促進されて高身長になる(①)。このような成長ホルモンやインスリン様成長因子の働きが亢進した状態は、がん細胞の発生や増殖を促進し、老化を促進する作用がある(②)。一方、高身長になると、体 . . . 本文を読む
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421)難治性てんかんとカンナビジオール

図:大麻草の薬効成分を使用する「医療大麻」はてんかん発作を抑える作用がある。大麻草の主成分であるデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)は精神変容作用(陶酔や幻覚や多幸感など)の副作用があり、てんかん発作を誘発する作用も報告されている。一方、カンナビジオールには精神変容作用は無く、てんかん発作を抑制する作用が報告されている。抗てんかん薬の副作用を軽減したり、気分や睡眠を良 . . . 本文を読む
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420)頭頚部がんとケトン食

図:がん細胞は解糖系が亢進し(①)乳酸の産生が増えている(②)。一方、ミトコンドリアでの酸素を使ったエネルギー産生は抑制されているので、脂肪酸やケトン体をエネルギー源として利用できない(③)。もしミトコンドリアでのエネルギー産生を増やせば、がん細胞はミトコンドリアの異常によって活性酸素を産生しやすい状態にあるので、酸化ストレスが亢進してダメージを受けて死滅する(④)。がん細胞で産生が亢進している乳 . . . 本文を読む
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