867)活性酸素ががんを消す(その2):酸化的リン酸化と酸化ストレスの亢進

図:がん細胞では低酸素やPI3K/Akt/mTORC1シグナル伝達系の活性化によって低酸素誘導因子-1(HIF-1)の活性が恒常的に亢進している(①)。HIF-1はピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現を誘導し(②)、ピルビン酸脱水素酵素キナーゼはピルビン酸脱水素酵素をリン酸化してその活性を阻害する(③)。その結果、ピルビン酸からアセチルCoAへの変換が阻止されてミトコンドリアでの糖代謝(酸化的リン酸 . . . 本文を読む
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866)活性酸素ががんを消す(その1):乳酸脱水素酵素A(LDHA)阻害

図:がん細胞ではグルコース・トランスポーター1(GLUT1)からグルコースの取り込みが増えている(①)。解糖系では1分子のグルコースから2分子のピルビン酸、2分子のATP、2分子のNADH + H+が作られる(②)。乳酸脱水素酵素Aは、NADH + H+を還元剤として用いてピルビン酸を還元して乳酸にする(③)。この乳酸発酵によってNAD+を再生することによって解糖系での代謝(無酸素でのATP産生) . . . 本文を読む
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865)がんに勝つケトン食スープ

図:ケトン食は低糖質+高脂肪(特にMCTオイル、ω3多価不飽和脂肪酸を増やす)の食事となる(①)。グルコース(ブドウ糖)とインスリンとインスリン様成長因子-1(IGF-1)はがん細胞の増殖を促進する。したがって、低糖質食は血糖とインスリンとIGF-1によるシグナル伝達系を抑制して(②)、がん細胞の増殖や浸潤や転移や抗がん剤抵抗性を阻止する(③)。MCTオイル(中鎖脂肪酸中性脂肪)はケト . . . 本文を読む
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