図:(上)細胞へのストレスの刺激強度が強いと細胞にダメージを与える。しかし、軽度なストレス刺激は細胞のストレス抵抗性やダメージに対する修復能を高める。これをホルミシス効果と言う。(下)カロリー制限や適度な運動、2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)、メトホルミン、レスベラトロールはミトコンドリアでの呼吸活性を上昇させ、活性酸素種の発生を増やす。その結果、細胞は転写因子のFox03aやPGC-1& . . . 本文を読む
図: mTORC1(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1)は成長ホルモンやインスリンやインスリン様成長因子-1(IGF-1)など様々な成長因子や過剰な栄養によって活性化され、細胞の増殖や体の成長を促進する役割を担っている。成長が終了したあともmTORC1の働きが過剰に続くと、細胞や組織の老化が促進される。成長は「プログラムされた正常機能」であるが、老化は「成長の延長(過剰機能)」であり、成長終 . . . 本文を読む
図:ビタミンB3のナイアシン(ニコチン酸とニコチン酸アミド)や高脂血症治療薬のニコチン酸誘導体(ニセリトロール、コレキサミン)は脂肪細胞やマクロファージなどに発現しているGタンパク質共役型受容体のGPR109Aのアゴニスト(作動薬)として作用し、高比重リポたんぱく(HDL)の血中濃度を上昇させ、抗炎症作用やアディポネクチン産生亢進などの作用を発揮する。その結果、動脈硬化の進行を抑えて心血管疾患の発 . . . 本文を読む
図:大麻に含まれるカンナビノイド(特にΔ9テトラヒドロカンナビノール)が作用する受容体(CB1)は、図に示すような脳の様々な領域に存在し、それらの領域は多彩な精神活動や脳機能制御に関わっている。したがって、大麻を過剰に摂取すれば精神機能や運動機能に障害を引き起こす。しかし、適度な量を使用すれば、有用な薬効となりうる。
501)医療大麻を考える(その13):大麻は脳細胞を保護する
【アメリカ合衆 . . . 本文を読む