図:不眠は体内の概日リズムの乱れを起こしてがんの発生を促進する。安眠を促す漢方治療は不眠を改善して概日リズムを正常化することによってがん予防効果を発揮する。
122) 安眠のがん予防効果
【体内時計の乱れはがんを促進する】 体の生理機能は昼夜常に同じ状態を保っているわけではなく、ほぼ1日を周期として変動しています。これを概日リズム(サーカディアン・リズム)といいます。私たちの体の中には体内時計 . . . 本文を読む
図:がんの治療薬の開発における前臨床試験における培養細胞やマウスの実験モデルはヒトのがんに対する効果を予測する方法として多くの欠点がある。2004年3月号の米国のフォーチュン誌の記事は、新薬があまり効果を発揮していない理由を考察していて参考になる。
121) 新薬はなぜ私たちを失望させるのか
新しいがんの治療薬は次から次に開発され、使用されています。
抗がん剤の多くは、がん細胞が分裂する過 . . . 本文を読む
図:クコの実(枸杞子)は、滋養強壮や抗老化の効能が知られ、食材や薬用酒や生薬などとして古くから利用されている。がん治療における副作用軽減や抗腫瘍効果の増強作用、免疫増強作用なども報告されている。
120)がん治療に役立つ食材(3):クコ(枸杞)の実
クコ(枸杞:Lycium barbarum)は日本、中国、台湾、朝鮮、マレー半島などに分布するナス科の落葉小低木です。茎はつる状に伸び、小枝の変化 . . . 本文を読む
図:附子(ブシ)や麻黄(マオウ)は物質代謝を刺激して体全体の機能を賦活する効果がある。
119)物質代謝(新陳代謝)を高める附子と麻黄
【歳をとると物質代謝が低下する】
体を構成する組織や細胞は絶えず栄養を取り入れて老廃物を排泄し、古い細胞は死んで新しい細胞が置き換わっています。このような体の働きは「新陳代謝」と呼ばれることがあります。
新陳代謝という言葉は辞書(広辞苑)には「ふるいも . . . 本文を読む