453)抗腫瘍免疫の増強法(その9):シクロフォスファミド

上パネル:①高用量の抗がん剤治療によってがん組織がダメージを受けると、ダメージを受けた組織を修復するために、がん組織中にがん関連線維芽細胞が増える。②がん関連線維芽細胞からケモカインや増殖因子が産生され、③これらの因子は骨髄の血管内皮前駆細胞や炎症細胞をがん組織に動員する。④その結果、抗がん剤でダメージを受けたがん組織は血管の新生・増生や炎症性サイト . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

452) 抗腫瘍免疫の増強法(その8):イミキモドとピドチモドとセレコキシブ

①イミキモドはトル様受容体7(TLR7)を刺激して樹状細胞の成熟を促進する。②ナイーブヘルパーT(Th)細胞が抗原提示細胞(樹状細胞やマクロファージ)から抗原の提示を受ける際、IL-12はTh1細胞への分化を促進する。③一方、プロスタグランジンE2(PGE2)はTh2細胞への分化を誘導する。④Th1細胞はインターフェロン-γ(IFN-&g . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

451) 抗腫瘍免疫の増強法(その7):イミキモド(imiquimod)

図:①トル様受容体7(TLR7)のリガンドであるイミキモドの5%クリームを皮膚に塗布すると皮下に吸収されて皮下の未熟樹状細胞を成熟させる。②ピドチモドもIL-12の産生を高め、未熟樹状細胞を成熟させる。③がん組織から放出されるがん抗原を成熟樹状細胞が取り込むと活性化され、T細胞に抗原提示を行う。④樹状細胞はMCH(major histocompati . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

450)抗腫瘍免疫の増強法(その6):Pidotimod(ピドチモド)とCelecoxib(セレコキシブ)

図:①ピドチモドは未熟樹状細胞を成熟樹状細胞に分化誘導する。②COX-2(シクロオキシゲナーゼ-2)によって産生されるプロスタグランジンE2(PGE2)が存在するとIL-12の産生が抑制され、ヘルパーT細胞はTh2型に誘導される。③COX-2阻害剤のCelecoxibはPGE2の産生を抑制し、ヘルパーT細胞のTh2型への分化を阻止し、Th1型に誘導する。] . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )