105)漢方治療は肝臓がんの抗がん剤治療の効果を高める

図:肝臓がんの抗がん剤治療に漢方治療を併用すると、抗がん剤のみで治療した場合に比べて、12ヶ月後、24ヶ月後、36ヶ月後の生存率はそれぞれ1.55倍、2.15倍、2.76倍に向上し、抗がん剤治療によって腫瘍が縮小する率(率奏功率)は1.39倍に上昇することが、26件の臨床試験(対象患者総数2079例)のメタアナリシスで示された。 105)漢方治療は肝臓がんの抗がん剤治療の効果を高める わが国で . . . 本文を読む
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104)十全大補湯の肝臓がん再発予防効果

図:肝炎ウイルスに感染した肝臓内では、慢性炎症が起こり、クッパー細胞などの炎症細胞から炎症性サイトカインが産生され、活性酸素やフリーラジカルが多く産生されることが発がんを促進する原因となっている。十全大補湯は、クッパー細胞の活性化を抑え、酸化ストレスを軽減することによって肝臓がんの発生を予防する可能性を示す研究結果が報告されている。。 104)十全大補湯の肝臓がん再発予防効果 肝臓がんの発生予 . . . 本文を読む
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103)抗がん剤治療の副作用軽減に清熱解毒薬が効く理由

図:抗がん剤によってマクロファージやリンパ球やがん細胞からインターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-6(IL-6)、腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-α)が産生され、これらの炎症性サイトカインの作用によって様々な症状(発熱、食欲低下、体脂肪・筋肉の減少、抑うつ、倦怠感、疼痛、睡眠障害など)が発現する。このような炎症性サイトカインが関与した副作用の軽減には漢方薬の清熱解毒薬が有効 . . . 本文を読む
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102)抗がん剤治療の吐き気・嘔吐を緩和する小半夏加茯苓湯

図:小半夏加茯苓湯を構成する3つの生薬。小半夏加茯苓湯は半夏・生姜・茯苓の3つの生薬の相乗効果によって吐き気や嘔吐を緩和する効果を発揮する。つわり、乗り物酔、薬の副作用によって起こる悪心、嘔吐、食欲不振などに用いられている。抗がん剤治療後の吐き気や嘔吐の緩和にも効果が期待できる。 102)抗がん剤治療の吐き気・嘔吐を緩和する小半夏加茯苓湯 【がん患者の吐き気・嘔吐の原因】 がん患者さんが吐き気 . . . 本文を読む
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101)NF-κB活性を阻害して抗がん剤感受性を高めるジインドリルメタン

図:アブラナ科の植物(ブロッコリーやケールなど)に含まれるグルコブラシシンは加水分解してインドール-3-カルビノールになり、さらに胃の中の酸性の条件下でインドール-3-カルビノールが2個重合したジインドリルメタンになる。体内で生成されるジインドリルメタンは、がん細胞内のAkt キナーゼや転写因子のNF-κBなどのシグナル伝達系を阻害することによって、がん細胞の増殖や転移を抑え、抗がん剤 . . . 本文を読む
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