633)NADを枯渇させるがん治療:ジクロフェナク+高濃度ビタミンC点滴+半枝蓮+メトホルミン

図:がん細胞ではグルコース・トランスポーター1(GLUT1)からグルコースの取り込みが増えている(①)。解糖系では1分子のグルコースから2分子のピルビン酸、2分子のATP、2分子のNADH + H+が作られる(②)。乳酸脱水素酵素は、NADH + H+を還元剤として用いてピルビン酸を還元して乳酸にする(③)。この乳酸発酵によってNAD+を再生することによって解糖系での代謝が続けられる(④)。ジクロ . . . 本文を読む
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632)漢方治療は抗がん剤によるうっ血性心不全の発症率を低下する

図:多くの抗がん剤は心臓毒性を有し、心臓機能の低下やうっ血性心不全を引き起こす。漢方治療が抗がん剤による心臓毒性を軽減することが報告されている。漢方薬以外にもコエンザイムQ10、ミルクシスル、魚油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、大麻草成分のカンナビジオール、2-デオキシ-D-グルコースなどが抗がん剤による心臓毒性を軽減する効果が報告されている。抗がん剤治療中 . . . 本文を読む
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631)がんに勝つ食事:ケトジェニック野菜スープ

図:グルコース(ブドウ糖)とインスリンとインスリン様成長因子-1(IGF-1)はがん細胞の増殖を促進する。したがって、低糖質食は血糖とインスリンとIGF-1によるシグナル伝達系を抑制して(①)、がん細胞の増殖や浸潤や転移や抗がん剤抵抗性を阻止する(②)。食事の糖質を減らし脂肪を増やすケトン食は、脂肪酸の分解によってケトン体を増やし(③)、ケトン体のβヒドロキシ酪酸はがん細胞の増殖を抑制す . . . 本文を読む
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630)カンナビジオールはGPR55を阻害して膵臓がんに対するゲムシタビンの抗腫瘍効果を高める

図:がん細胞の細胞膜のGPR55がリガンドで刺激されると(①)、がん細胞の増殖が亢進し、抗がん剤に対する抵抗性が亢進する(②)。大麻草に含まれるカンナビノイドの一種のカンナビジオール(CBD)はGPR55の働きを阻害することによって、がん細胞の増殖や抗がん剤抵抗性を阻止する(③)。 630)カンナビジオールはGPR55を阻害して膵臓がんに対するゲムシタビンの抗腫瘍効果を高める 【カンナビジオー . . . 本文を読む
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629)カンナビジオールはオピオイド(モルヒネ)の鎮痛作用を増強し、抗がん剤による神経障害性疼痛を緩和する

図:神経障害や炎症などによって発生した痛み刺激(①)は、末梢感覚神経から脊髄後角で脊髄の神経細胞に伝達され(②)、さらに脳幹、中脳、視床を経て(③)大脳皮質に達して痛みとして認知される(④)。大脳辺縁系からは下行性のニューロンが、中脳周囲灰白質や吻側延髄腹内側部を通って脊髄の後角に伸び、脊髄後角における末梢神経と脊髄神経の間のシナプス伝達を制御することによって痛みを調節しており、これを下行性疼痛抑 . . . 本文を読む
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