図:様々な刺激で活性化されたIκBキナーゼβ(IKKβ)は転写因子のNF-κBを活性化して、がん細胞の増殖や抗がん剤抵抗性を引き起こす。IKKβはFoxO3aをリン酸化して核内移行を阻止することによってFoxO3aの転写活性を阻害する。FoxO3aはがん細胞のアポトーシスを誘導する作用がある。オーラノフィンはIKKβを阻害する作用があ . . . 本文を読む
図:小麦の種子は胚乳、外皮、胚芽に分けられる。胚芽は子葉や幼根となって成長する部分であり、細胞の成長に必要な様々な生理活性物質が含まれている。パン酵母や乳酸菌などで小麦胚芽を発酵させると、これらの生理活性成分の生体利用性が高まる。発酵小麦胚芽に含まれる2,6-ジメトキシベンゾキノンには抗がん作用が報告されている。
430)発酵小麦胚芽とメトキシ・ベンゾキノン
【植物成分は発酵させると生体利用性 . . . 本文を読む
図:ビタミンD3とレチノイドはそれぞれの核内受容体に結合してヘテロ2量体を形成して遺伝子転写を促進し、がん細胞の増殖抑制や分化誘導や細胞死(アポトーシス)誘導作用を示す。絶食やケトン食によって産生されるβヒドロキシ酪酸やアセチル-L-カルニチンやオーラノフィンはヒストンのアセチル化を亢進する作用によってレチノイドとビタミンD3の抗腫瘍効果を増強する。オーラノフィンには抗炎症作用やチオレド . . . 本文を読む
図:細菌感染や組織の傷害やがんは炎症応答を引き起こし、これらはいずれもIL-6(インターロイキン-6)の産生を刺激する。細菌のLPS(リポポリサッカライド)と炎症反応で産生されるIL-1βやTNF-αや活性酸素は炎症性転写因子のNF-κBを活性化し、活性化したNF-κBはIL-6遺伝子の発現を亢進する(NF-κB依存性経路)。炎症応答でTG . . . 本文を読む