637)クエン酸とアセチルCoAを増やすがん治療:メトホルミン+シンバスタチン+ケトン食

図:TCA回路で生成されたクエン酸の一部はミトコンドリから細胞質に出てATPクエン酸リアーゼによってアセチルCoAに変換される(①)。アセチルCoAはアセチルCoAカルボキシラーゼによってマロニルCoAに変換されて脂肪酸が合成される(②)。アセチルCoAはヒドロキシメチルグルタリル-CoA(HMG-CoA)合成酵素によってHMG-CoA(ヒドロキシメチルグルタリル-CoA)に変換され(③)、HMG . . . 本文を読む
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636)シンバスタチンとメトホルミンはコレステロールを低下させて乳がん患者の生存率を高める

図:女性ホルモンのエストロゲンは血液中のコレステロールや中性脂肪の値を低下させ、血管内皮を保護し動脈硬化を予防する作用がある(①)。閉経後や乳がんでホルモン療法を受けている場合は、エストロゲンの減少によってコレステロールや中性脂肪が増え、動脈硬化や肥満が促進される(②)。血液中および細胞内のコレステロールは様々なメカニズムでがん細胞の増殖を促進する(③)。高脂血症治療薬のシンバスタチンと2型糖尿病 . . . 本文を読む
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635)漢方治療は肺がん患者の生存率を高める

図:(右)漢方治療は体力・免疫力を増強する効果と直接的な抗腫瘍作用(がん細胞の増殖抑制、アポトーシス誘導など)によって、QOL(生活の質)の改善と延命効果がある。(左)台湾の医療ビッグデータを利用した疫学研究で、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)による治療を受けた進行非小細胞肺がん患者において、EGFR-TKI単独で治療した患者と比較して漢方治療を併用した患者の方が生存率 . . . 本文を読む
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634)シンバスタチンとジスルフィラム:HSP90阻害とプロテアソーム阻害の相乗効果

図:ヒートショック・プロテイン(熱ショックタンパク質)のHSP90はコシャペロン(共シャペロン)のCdc37などと複合体を形成することによってシャペロン機能を発揮する(①)。このHSP90/Cdc37複合体のシャペロン機能の介助によってタンパク質は3次元的に折り畳まれてタンパク質として成熟する(②)。正常に折り畳まれたタンパク質は機能を発揮するが、HSP90によって成熟するタンパク質には細胞の生存 . . . 本文を読む
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