860)GPR109A(HCAR2)受容体の活性化(その2):抗がん作用

図:腸内細菌による食物繊維の発酵によって産生される酪酸(①)とケトン食やケトン供与体で産生されるβヒドロキシ酪酸(②)は大腸がん細胞に発現しているGPR109A(HCAR2)に作用して(③)転写調節因子のHoxpを活性化し(④)、大腸がん細胞の増殖を抑制する(⑤)。 860)GPR109A(HCAR2)受容体の活性化(その2):抗がん作用 【HDLコレステロールが高いとがんの発生リス . . . 本文を読む
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859)GPR109A(HCAR2)受容体の活性化(その1):抗老化・寿命延長効果

図:絶食・飢餓・ケトン食で産生されるβヒドロキシ酪酸(①)やビタミンB3(②)のナイアシン(ニコチン酸とニコチン酸アミド)は脂肪細胞やマクロファージなどに発現しているGタンパク質共役型受容体のGPR109A(HCAR2)のアゴニスト(作動薬)として作用し(③)、低密度リポタパク質(LDL)と中性脂肪(TG)を低下させ、高密度リポタンパク質(HDL)の血中濃度を上昇させ、抗炎症作用やアディ . . . 本文を読む
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858)アブラナ科野菜の抗がん作用を強める調理法:40℃スープ

図:ブロッコリーやカリフラワーやキャベツなどのアブラナ科野菜にはグルコシノレートというイオウを含みグルコース(ブドウ糖)が結合した物質が含まれている(①)。グルコシノレートには複数の種類があり、そのうちのグルコラファニン(②)は、野菜の細胞が壊れるとミロシナーゼという酵素と反応してスルフォラファンを生成する(③)。別のグルコシノレートのグルコブラシシン(④)も、同様にミロシナーゼによって加水分解し . . . 本文を読む
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857)SGLT2阻害剤カナグリフロジンの抗がん作用

図: 血液中のグルコースは受動的グルコーストランスポーターのGLUT1(①)と能動的な輸送体(②)のナトリウム-グルコース共輸送体 2 (SGLT2)によって細部内に取り込まれる。グルコースは解糖(③)でピルビン酸(④)に変換され、ミトコンドリアでATP産生に使われる(⑤)。ATPは物質合成(同化)と細胞増殖・生存を促進する(⑥)。増殖刺激が受容体を介して細胞に作用すると(⑦)、PI3キナーゼ(P . . . 本文を読む
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