図:インスリンはインスリン受容体を介して多彩な生理作用を発揮するが、大別すると代謝性シグナルと増殖性シグナルに分けられる。インスリン受容体のチロシンキナーゼ活性が活性化されると、インスリン受容体基質(IRS)がリン酸化される。リン酸化されたIRSはPI-3キナーゼを活性化し、グルコーストランスポーター4(GLUT-4)の細胞質から細胞膜への輸送を促進し、グルコースの取込みが促進される(筋肉と脂肪細 . . . 本文を読む
図:糖質の過剰摂取はタンパク質の糖化やAGEs(糖化最終生成物)の産生を引き起こし、炎症や酸化ストレスを高めて、細胞や組織の老化や機能低下を促進する。グルコースはインスリンの分泌を促進し、インスリンは脂肪の合成を促進し肥満を引き起こす。肥満はアディポネクチンの産生を減らす。インスリンはPI3K/Aktシグナル伝達系を活性化し、転写因子のFOXOを抑制して酸化ストレスに対する抵抗性を低下させる。Ak . . . 本文を読む
図:高血糖は様々なメカニズムで酸化ストレスを高める。①高血糖状態は細胞のミトコンドリアでの活性酸素(ROS: reactive oxygen species)の産生を増やす。②高血糖はジアシルグリセロールの産生を高めてプロテインキナーゼCを活性化し、活性化されたプロテインキナーゼCはNAD(P)Hオキシダーゼを活性化して活性酸素の産生を増やす。プロテインキナーゼCは活性酸素 . . . 本文を読む
図:グルコースはアルデヒド基(-CHO)を持ち、フルクトースはケトン基(>C=O)を持つ。アルデヒド基を持つ単糖をアルドースといい、ケトン基を持つ単糖をケトースと言う。グルコース(ブドウ糖)はアルドース、フルクトース(果糖)はケトースになる。分子内に遊離性のアルデヒド基やケトン基を持っていると還元性を示すので、このような糖類を還元糖と言う。還元糖はタンパク質やアミノ酸と反応してタンパク質の糖 . . . 本文を読む