図:メトホルミンは直接的および間接的な多彩なメカニズムで抗腫瘍作用を示す。メトホルミンは肝臓における糖新生を阻害し(①)、血液中のグルコースとインスリンの量を低下し、がん細胞の増殖を抑制する(②)。さらにメトホルミンは、ミトコンドリアの呼吸酵素複合体Iの阻害によるATP産生抑制、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)活性化、mTORシグナル伝達系の抑制、低酸素誘導因子-1(HIF-1)活性の抑 . . . 本文を読む
図:コレステロールを合成するメバロン酸経路で産生される中間代謝産物が、がん細胞の増殖の維持と促進に重要な働きを担っている。すなわち、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル補酵素A(HMG-CoA)がHMG-CoA還元酵素によってメバロン酸に変換され(①)、メバロン酸からゲラニル・ピロリン酸(②)、ファルネシル・ピロリン酸(③)が合成され、さらにコレステロールが合成される(④)。ファルネシル・ピロリン . . . 本文を読む
図:がん細胞はムチンやシアル酸などの血液凝固を促進する因子を産生して血液凝固因子を活性化する(①)。がん組織内の活性化した単球やマクロファージは組織因子を産生して血液凝固因子を活性化する(②)。活性化した単球やマクロファージは炎症性サイトカインのIL-1, IL-6, TNF-αの産生を亢進する(③)。抗がん剤治療も炎症性サイトカインの産生を亢進する(④)。抗がん剤は血管内皮細胞を傷害 . . . 本文を読む
図:全身の抗がん剤投与や胸部の放射線照射は心臓にダメージを与え(①)、心筋傷害によって心臓機能の低下や心不全を引き起こす(②)。田七人参(③)、白花蛇舌草(④)、枸杞子(⑤)、甘草(⑥)、カンナビジオール(⑦)、2-デオキシ-D-グルコース(⑧)は、抗がん剤や放射線照射による心筋傷害を軽減する。漢方薬の生脈散、サプリメントのCoQ10、ミルクシスル、オメガ3多価不飽和脂肪酸のDHA/EPAも心筋の . . . 本文を読む