832)抗腫瘍免疫増強法(その1):イミキモド+ピドチモド+セレコキシブの相乗効果

図:ナイーブヘルパーT(Th)細胞が抗原提示細胞(樹状細胞やマクロファージ)から抗原の提示を受ける際、IL-12はTh1細胞への分化を促進する(①)。一方、プロスタグランジンE2(PGE2)はTh2細胞への分化を誘導する(②)。Th1細胞はインターフェロン-γ(IFN-γ)、IL-2、TNF-αなどのサイトカインを産生し、細胞性免疫を促進する(③)。IFN-&g . . . 本文を読む
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831)糖質の吸収を阻害するアカルボースはがんを予防し、寿命を延ばす

図:食事からのデンプンなどの糖質(①)はα-アミラーゼやα-グルコシダーゼによってブドウ糖(グルコース)に分解されて体内に吸収される(②)。ブドウ糖は血糖とインスリンを上昇させて、がん細胞の増殖を促進し、老化を促進し、寿命を短縮する(③)。アカルボースはα-アミラーゼとα-グルコシダーゼを阻害する作用があり、ブドウ糖の体内吸収と血糖・インスリンの上昇 . . . 本文を読む
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830)スルフォラファンの抗がん作用

図:アブラナ科野菜(①)に含まれるグルコラファニン(②)に分解酵素のミロシナーゼ(③)が作用するとスルフォラファン(④)が生成する。スルフォラファンは転写因子のNrf2を活性化し(⑤)、第2相解毒酵素(抗酸化酵素、解毒酵素)の発現を誘導し(⑥)、がんを予防する(⑦)。抗酸化酵素や解毒酵素の発現誘導は、がん細胞の増殖を促進し、細胞死に抵抗性になって、がん治療を阻害する可能性がある(⑧)。しかし、スル . . . 本文を読む
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829)再利用薬とサプリメントを用いたがん細胞のフェロトーシス誘導

図:鉄はトランスフェリン(TF)に結合して全身を循環している。1分子のトランスフェリンは3価の鉄イオン(Fe3+)を2個運搬できる(①)。がん細胞はトランスフェリン受容体(TFR)を多く発現している。細胞膜に存在するトランスフェリン受容体に3価鉄イオンを結合したトランスフェリンが結合すると、この複合体はエンドサイトーシス (Endocytosis)によって細胞内に取り込まれる(②)。エンドソーム( . . . 本文を読む
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