698)水素ガス吸入による急性肺損傷/急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療効果

図:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染によって肺炎(COVID-19)が発症する(①)。SARS-CoV-2感染は肺組織に炎症反応を引き起こし(②)、活性酸素の産生が亢進して、細胞や組織の酸化傷害が引き起こされる(③)。活性酸素の一種のヒドロキシル・ラジカル(・OH)は肺胞上皮細胞を傷害し、さらに肺間質組織の酸化傷害や炎症によって肺胞壁の浮腫や炎症細胞の浸潤が起こって急性肺損傷や急性 . . . 本文を読む
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697)ミトコンドリアを活性化するとCOVID-19による死亡を阻止できる?:ジクロロ酢酸とL-カルニチンとベザフィブラート

図:新型コロナウイルスのSARS-CoV-2(①)の感染によって肺炎(COVID-19)が発症する(②)。肺炎は炎症反応を引き起こして炎症性サイトカインやケモカインの産生を亢進し、炎症応答が制御不能になると過剰なサイトカイン産生によってサイトカイン・ストームを引き起こす(③)。さらに、活性酸素の産生が亢進して、細胞や組織の酸化傷害が引き起こされる(④)。サイトカイン・ストームや酸化傷害は肺組織にダ . . . 本文を読む
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696)メラトニンは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予防する

図:コロナウイルスのSARS-CoV-2(①)の感染によって肺炎(COVID-19)が発症する(②)。肺炎は炎症反応を引き起こして多くの炎症性サイトカインの産生を亢進し(③)、活性酸素種や酸化酵素の活性が亢進して酸化ストレスが高まり、細胞や組織の酸化傷害が引き起こされ(④、感染防御に働く免疫応答は低下する(⑤)。このような病的状況が制御できれば病気を回復できる(⑥)。しかし、炎症応答や酸化傷害が過 . . . 本文を読む
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695)駆虫薬イベルメクチン(Ivermectin)は新型コロナウイルス感染を阻止する?

図:インポーチン(IMP)のα/β1ヘテロ二量体(IMPα/β1)は細胞質内のコロナウイルス・カーゴタンパク質(coronavirus cargo protein)に結合し(①)、核膜孔複合体(Nuclear Pore Complex:NPC)を通って核内に輸送される(②)。核内で複合体は解離し(③)、宿主の抗ウイルス応答を抑制し、ウイルス感染を亢進する . . . 本文を読む
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694)免疫原性細胞死の誘導(その2):Ivermectin(イベルメクチン)

図:P2X4(①)とP2X7(②)は細胞外のATPにより活性化されるリガンド作動性イオンチャネルで、ATPにより活性化されたP2X4とP2X7によるイオンの流入は、膜電位の変化やCa2+の濃度上昇を引き起こす(③)。P2X4/P2X7はパネキシン-1(Pannexin-1)チャネルの開口部の拡大を誘導し(④)、ATPの放出を亢進する(⑤)。駆虫薬のイベルメクチンはP2X4受容体をアロステリックに調 . . . 本文を読む
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