図:大豆や大麦などに多く含まれるLunasinというペプチドは経口でそのまま腸から吸収されて、がん細胞の核のヒストンに結合してアセチル化を阻害する機序によって、発がん予防効果やがん細胞のアポトーシス誘導作用を示すことが報告されている。
243)大豆に含まれるポリペプチド「Lunasin」の抗がん作用
【大豆に含まれるがん予防成分】
豆腐や納豆など大豆製品を豊富に摂取する人たちには、乳がんや前立腺 . . . 本文を読む
図:抗がん剤による正常組織のダメージ、栄養不良、感染症、がん細胞による組織破壊や炎症は、相互に作用して、体力や抵抗力や治癒力を低下させる。体重減少や、血液検査での低アルブミン、リンパ球数減少、CRP上昇は予後不良の指標となる。補気・補血や清熱解毒の効果を組み合わせた漢方治療は、これらの病態を改善することによって延命効果を発揮する。
242)がん患者の生命予後を決める血清アルブミン値とリンパ球数と . . . 本文を読む
図:山豆根(マメ科広豆根の根)・白芍(ボタン科芍薬の根)・玄參(ゴマノハグサ科玄参の根)・白及(ラン科シランの球茎)・三七(ウコギ科サンシチニンジンの根)から構成される「芍根湯」という漢方薬が、乳がんの放射線治療の際に発症する急性放射線性食道炎を予防することが報告されている。
241)放射線性食道炎を予防する芍根湯
がんの標準治療のうち抗がん剤と放射線治療の最大の問題点 . . . 本文を読む
図:運動・カロリー制限・レスベラトロールの抗老化・寿命延長効果やがん予防効果は、長寿遺伝子と言われる「サーチュイン遺伝子」の活性化が関与していることが報告されている。
240)長寿遺伝子「サーチュイン」とレスベラトロール
【レスベラトロールが注目される理由】
アンチエイジング(抗老化)とがん治療の両方の領域で現在最も注目されている物質がレスベラトロール(Resveratrol)です。レスベラトロ . . . 本文を読む
図:みかんなどの柑橘類を丸ごと利用すると、作用メカニズムが異なる様々ながん予防成分を摂取することができ、それぞれの相乗効果によってがん予防効果が高まる。果皮を利用することが大切。
239)がん治療に役立つ食材(15):柑橘類
【がん予防効果をもつ果物のトップを占める柑橘類】
1990年代に米国立がん研究所が中心となって「がん予防に重要な野菜や果物や香辛料」がまとめられました。そのトップはニンニク . . . 本文を読む